ビジネスメディア誠にて、前横浜市長、中田宏さんとの対談記事の連載が始まりました。
→“中田宏さんとちきりんの対談 特別編 前編”
→“特別編 後編”
私が中田さんの本を読んでショックを受け、「是非お話を聞きたい!」とお願いしたところ快く受けて下さり、対談が実現しました。こんなおちゃらけた匿名ブロガーと対談してくださったことに、心から感謝しています。
- 作者: 中田宏
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/10/26
- メディア: 単行本
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中田さんと話した内容は誠サイトに連載されますのでそちらをご覧頂くとして、今回は対談で感じたこと、受けた印象など書いておきます。
対談をさせて頂く前、ちきりんはちょっと緊張していました。その証拠に今回ちきりんはスーツを着ています。会社辞めてから1年強、スーツを着たのは3回くらいですから、“気合いの入り方”について想像していただけると思います。
でも実際にお会いしてみると、中田さんはとても丁寧かつ謙虚な方でした。礼儀正しくフレンドリーというのは「有権者にたいする政治家の姿勢」として当然なのかもしれませんが、それだけではなく、話している中でも中田さんの誠実さを感じる機会が何度もありました。
たとえば何かについて「こうなんですよ」と言われた後、ちきりんが「でも、違う例もありますよね?」と聞くと、すぐに「あっ、そう言われれば確かにそうですね!」と意見を変えられたりします。
当たり前のことに思えるかもしれませんが、実際には、一度自分の口からでた意見を“さっ”と変えるのは簡単なことではありません。誰にでも自分の意見を守りたい気持ちがあり、ついつい「いや、そうは言っても・・」と言いたくなるものです。
私もよくそういうことがあり反省するのですが、中田さんはそういうことがほとんどなく、すごくよく「聞く耳を持っている」方だと感じました。
また、ご自身の詳しくないことに話が及んだ時には、「そうなんですか、おもしろいですね。でも僕はその件に関して何か気の利いた意見はいえないですね」と正直におっしゃいます。
これも「なんであれ、適当に意見を言ってみる癖」のあるちきりんにはとても新鮮で、誠実な態度と感じられました。
ちきりんは政治家になりたいと思ったことは一度もなく、かつ、政治家になりたいってどういうことなのかもよくわかってなかったのですが、今回、中田さんが言われていた、
「今、自分達が生きているこの社会は、自分達の努力で手に入れたものではなく、今までの人達が築き上げて残してくれたものでしょ? だから自分達も未来の人達に、より“よいもの”を残していく義務があると思うんですよ。」という言葉は心に沁みました。
ちきりんなんて、この豊かで平和で安心な日本という国の恩恵を人一倍享受しています。今回の対談を終え、私もなんらか未来の人のためにできることをやらなくちゃね、と思いました。
対談の詳しい内容は誠サイトでご覧ください。個人的にとても勉強になる対談でした。中田さんはこれから大阪の改革も支援されるとのこと、大いに期待したいです。
そしてみなさんも、「改革をしようとする政治家がどんな目にあうのか」理解するため、是非こちらの本を読んでみてください。→ 中田さんの本に関しての過去エントリ 「今、私たちが読むべき本」 私たちはこういう“実態”を知ることにより、既得権益に切り込む人達を支援することができるのです。
さて、本日のエントリをもって当ブログの今年の更新は終了です。いつも「Chikirinの日記」をご愛読頂きありがとうございます。来年もどうぞ“ちきりん”をよろしくお願いいたします。
そんじゃーね!