痴漢専用車両・・・

最近、東京でも朝のラッシュ時に「女性専用車両」というのが設定されました。関西や名古屋なんかでは、かなり前から導入されている制度だと思うんだけど、東京の朝のラッシュは半端じゃないから、なかなか導入できなかったんですよね。一両でも「乗れる人の資格を限定」すると、他の車両が混むし、人の流れの動線がややこしくなりますからね。

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背景はズバリ「痴漢防止」! 埼京線とか京浜東北線、池袋から渋谷までの山の手線とか、ひどいもんだったらしい。頻繁に被害に遭っていた人からすれば、嬉しいでしょうし、「ようやく・・・」という思いかもしれません。

この「女性専用車両」に関して、非常にまっとうなことを言われている人がいて、誰だか忘れましたが、「被害者を隔離するなんて変。隔離すべきは加害者の方だ」とのこと。まあ、そりゃそうなんですけどね。だからって「痴漢専用車両」とか作ってもなあ・・・乗る人いますかね?私なら乗るかもしれません。ガラガラで座っていけるとしたら、かなりおいしい。実際に痴漢しなければ(そんな車両に女性が乗ってくるとは思えないので、痴漢できないでしょ)捕まることもないわけだしね。・・・そんな車両・・・ありえません、はい。
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また、妙に「男女同権」にこだわる男性の方からは、「だったら男性専用車両も作ってくれよ!」というご意見もあるそうです。

また、「女性専用車両にシルバーシートがあるのは変だ。シルバーシートに座るような人が、痴漢を怖れる必要はないだろう?」という意見もあるそうです。実際、「おばさま」「おばあさま」的な妙齢の方などが女性専用車両に乗って、女子高生とかから「なんで?」という目で見られる、ということもあるようです。


でね、ちきりんが思うには・・・だったら、もっと細かく分けちゃえばいいじゃん!と。

(1)一両目・・・女性専用車両(ただし15才以上25才まで)
(2)二両目・・・女性専用車両パート2(上記年齢”外”だが、痴漢が心配な人向け)
(3)三両目・・・身長130センチ以下専用車両・・・これですね、朝のラッシュで通学している小学生向けの車両です。あの子たち小さいのに、大人の波にもまれて、かなり危険なんです。ランドセルはでかいし、騒いだりもするしね。いっそ分離しちゃいましょうと。なお、この車両は、天井高140センチとして「2階建て」車両としましょう。

(4)四両目・・・定員制のシルバー車両・・・ぎっしり椅子を詰めてしまい全席シルバーシート。満員になるとドアが開かない。誰か降りると、その人数だけ乗車可能になる。つまり「全員座れる」車両です。シルバーの方で、どうしても朝のラッシュ時に地下鉄や電車に乗る必要がある、という方向けです。もちろん、妊婦、障害のある方等もOK。理想的には、「満員になると、乗っている人のうち、体力のある人から順に追い出されちゃう」とかいうシステムがいいんですけど、これはかなり難しそうですね。

(5)五両目・・・ウオークマン車両・・・音楽聞いている人向け。これで他の人は音漏れにイライラする必要がなくなります。

(6)六両目・・・携帯メール車両・・・文字通りです。ペースメーカー使用の方は近づかないでください。尚、他の車両はメール使えなく(電波障害板を埋め込み)しましょう。女子高生は、一両目に乗るのか、六両目に乗るのか、チョイスを迫られますな。

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どんどんアイデアがでてくるわ!!

(7)7両目・・・仮眠車両。カプセルホテルをイメージしてください。これは・・・予約制にする必要がありますね。すごい人気になると思うわ。

(8)八両目・・・ビジネスマン車両・・・網棚の奥の壁(今は広告がある場所)一面に、電光掲示板で、日経新聞の一面からスポーツ面まで各面の注目記事が映し出される。狭い中で新聞拡げなくても済むようになります。なお、ドアの出口のところに“ユンケル自販機”が壁付けしてあって、降車時に買って飲みながら改札に向かうことができます。改札には、「ユンケル瓶専用ゴミ箱」設置。

(9)九両目・・・におい系車両・・・整髪料、お化粧、香水のにおいが一定レベル以上と(改札口で)判断された人は、この車両以外に乗ろうとするとブザーがなります。改札には、飛行場のセキュリティみたいなのを設置して、それをくぐって改札をはいるんだけど、一定以上のにおいだと、その人の持っている定期(ICチップ入り)に「九両目限定」っていう命令が送られるわけ。んで、各車両の入り口のセンサーがそれを見分けて、彼らが他の車両に乗ろうとするのを阻止する。どう? なお、この車両のクーラーは、定期的に空気清浄機能運転をします。またこの車両では、化粧直しも認められており、壁にはミラーが・・・
あ〜これ問題あるかな。だって、痴漢と、痴漢に遭う人が、まさに乗り合わせる車両になりそうな気がしてきた・・・正式名称は「アローマ車両」なんだけど、またの名を「痴漢車両」と・・・

(10)十両目・・・痴漢ぬれぎぬ回避車両・・・この車両では、「この人は痴漢です!」っていう主張は一切通らない、という「痴漢治外法権エリア」です。ここには、若い女性は乗らないと思う。つまり、冤罪を怖れる男性の方だけが乗る、彼らを冤罪から守るための車両となります。手鏡?もちろん“持ち込みOK!”です。

その他車両・・・11両目からの車両は、上記のどれにも合わない方向けです。

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ちきりんは・・・まずは先行予約販売で仮眠車両チケットを買いたいな。あとは、ビジネマン車両か、“年齢外だけど痴漢が心配・・・”車両かなあ。いや、痴漢なんてもう10年くらいあったことないけどね。痴漢って、本当、よく見てると思うわ。

というわけで、いろいろ想像がふくらんでしまいました。
ではまた明日!