SANYOの電子レンジ

新しい電子レンジを買いました。

(1)単機能で高性能の電子レンジが欲しくて探していた。
(2)通販生活が「まさにこれ!」というのを売っていたので買おうとしたら売り切れ!
(3)通販生活で紹介していた商品の“元商品”をビッグカメラに探しに行った。
(4)結局、SANYOのオーブンレンジを買った。(オーブンレンジなので単機能ではないです。)


通販生活って、メーカーに専用の電機製品を開発させ、通販生活でしか買えない商品を作らせてかなりのプレミアム価格で売る、という戦略の会社です。

ただし(あたりまえですが)メーカーだって通販生活のために商品をイチから開発するわけではなく、既存商品を「通販生活のリクエストにあわせてマイナーチェンジ」します。

つまり、通販生活で売っている家電には「モデルとなった既存商品」が存在するんです。ちょっとだけ違ったところがあるだけで、基本は同じという商品が、家電量販店にいけば3割安で売っているはず!というわけで、それを探しに行きました。

そしたら、ちょっと驚きました。

通販生活で紹介されていた「単機能・高機能の電子レンジ」の元商品は「オーブンレンジ」でした。「電子レンジ」ではなく、オーブン機能が付いていたんです。

・・・

つまり、「元のモデル商品」に「付加機能」が追加されて通販生活で売られていたのではなく、元商品であるサンヨーのオーブンレンジから、オーブン機能を除き単機能レンジとして通販生活は売っていたのです。

「複数機能・高機能」という市場によくある商品が、「機能を除くことで、単機能・高機能にされ、同じ値段以上で売られている」、ということなんです。


なるほどね〜。ほーんと、通販生活ってのはマーケティングが巧い。花王だのソニーだのどころではない。こずるい、と言えるくらい巧い。



で、ちきりんの買ったサンヨーのオーブンレンジ、これがまたいい商品です。

まずは「フラット底」です。あの丸いターンテーブルがありません。これで床面積が広くなり掃除もしやすいし、超嬉しい。

さらに赤外線センサー付です。食べ物の温度を直接測って加熱時間を自動で調節してくれ「できあがりの温度設定」もできるから、熱々のご飯が好きな人は設定温度を高めにすると、そこまで暖めてくれます。

その上最高1000Wなので今まで使っていた500Wレンジのほぼ半分の時間で加熱可能。冷凍のご飯もすぐ温まる。一方で200Wなど弱いレベルで解凍や、はぜやすいものの加熱も巧くできる。

ほんと高機能!


とある「口コミサイト」に「この三洋の電子レンジはすばらしい。なんで、こんなすばらしい商品を作っているのに三洋電機は業績がよくないのか不思議です!」という書き込みがあった。


なるほど確かに。


商品は口コミどおりのいい商品だと思います。

が、そんなすばらしい商品を作っている「から」、潰れそうなのだ、とも言える。家電部門なんて全然儲からないのに、なんでこんな「いい」商品を開発してるんでしょ。お金と手間とかけて?そんなことやってる場合ではなかったのですよ、彼らは。

潰れる会社の多くは、「良い商品を作ることしか」考えてない。んです。


いやほんと、このレンジはいい商品です。


んじゃね。

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→続編) 「そして掃除機も・・