とある米国の都市。タクシーの運転手が怒りまくっていた。「たったひとりの人間が世界をめちゃくちゃにした。」って。誰?ってきいたら「ブッシュに決まってんだろ!!」と。
今、世界の32億人くらいがブッシュを憎んでると思う。気をつけた方がいいよ、ジョージ君。
そういえば彼、イラクでインタビュー中に“靴”を投げつけられたでしょ。「このクソ野郎!」って。
あれがナイフだったら、投げた人は即テロリスト扱いで今頃殺されてるかも。でも言葉だけだとヤジで終わっちゃう。そんなんよくある話だし誰も報道しない。
で、“靴を投げる”。しかも自分の履いてた靴を、ってのが、適度に過激で適度に臭くて適度に滑稽で非常にバランスがとれている。
それと、トルコの靴メーカーが何社も「あの、ブッシュに投げつけられた靴は我が社の靴だ!!」と主張してるのもめっちゃ笑える。
トルコってのはおもしろい国で、国の中に「俺たちはヨーロッパ側だ」というエリート達と、「俺たちがヨーロッパだなんてちゃんちゃら笑わせる。俺たちはイスラム国だ!」という大多数の人ってのが混在してる。エリート達はまるで鹿鳴館時代みたいにイスラムの風習を隠し、西欧的生活を送ってる。EU加盟が彼等の悲願なわけ。
でも国全体としてかなり儲けているのが「アラブ向けの軽工業」なんですよね。いろんな規制のあるイスラム諸国の女性向けの洋服(露出度、色、その他にイスラムの規制を守る必要がある)や加工食品(宗教上問題になる材料が一切入っていない。)などを作ってアラブ諸国に輸出してます。H&MやZARAでは「アラブの国の細かいルール」がわかってないのを、彼等はデザインはこういうところから盗み、こっそりアラブ仕様に作り替えて売っている。靴もそういう産業の一つで、トルコの靴メーカーにとってアラブ市場はめっちゃでかい市場。
だから、
「あの靴は俺のとこの靴だ!!」といいたい。
「ブッシュに投げつけられた靴と同じですぜ、旦那!」
とか言えば、すんごい売れるんだろうな。既にトルコテレビは靴のメーカーを確認するために特派員を派遣したらしいよ。(真偽不明)
そんじゃーね。