マーケット感覚は「価値の認識」から

先日、honto さんのご協力により、『マーケット感覚を身につけよう』の発売記念イベントを行いました。 

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478064784/chikirin-22/ref=nosim/


いつもの大規模な講演会とは異なり、今回は少人数(といっても 50名)を招いての、参加型イベント。


会の冒頭、私がホワイトボードに書いたのはコレだけ。超シンプル。


その後はチームに分かれてみなさんに考えてもらい、


各チームがまとめた案を解説&紹介する私の話を、


みんなで聞いて、質問したり、議論したり、


最後は投票で優勝チームが決まり、メンバーには賞品の“ちきりんお面”が贈呈されました!


イベントはとても盛況で、多くの方がブログやツイートで感想を書いてくださいました。

優勝チームの方が書かれたブログ
当日の流れがよくわかるブログ
まっさきに感想を書いてくださったブログ



楽しんでいただけて良かった。
そして何より、「とにもかくにも“価値”を考えるのが何より大事なのよ!」ってのも、しっかり伝わっていて、とっても嬉しい。


★★★


ところで皆さん、「本の価値」ってなんだと思います?

「自分が知らなかった知識が得られる価値」
「想像もしていなかった世界と遭遇できる価値」

このあたりまではスグに思いつきます。

でも、本が提供できる価値って、他にもたくさんあり得るんです。
「できる限り多くの、本が持ちうる価値を挙げてみて」って言われたら、他に何を挙げますか?


今回のイベントでは、

「友達ができる価値」
「旅する仲間が見つかるという価値」
「結婚相手が見つかる価値」


「ときめきが得られる価値」
「楽しい気分が得られるという価値」


「オレオレ詐欺が防止できる価値」
「子供が泣き止むという価値」


「 DV など、センシティブで個人的な問題が解決できる価値」
「孫とおじいちゃん、子供と親が距離を縮めることができる価値」


などの価値も、本に持たせることができるのでは?

てか、そういう価値をもった本って、どんな本なの? 

どんな本を創れば、そういう価値を提供できるの?

という順番でディスカッションを進めました。


こうやって価値から考え始めると、市場で求められているモノやサービスがどんなものなのか、より想像しやすくなるんですよね。(新刊に書いた ANA の例題と同じです)


たとえば最初に挙げたふたつの本の価値、「知識を得る」と「世界を拡げる」は、似ているようで全く違う価値です。

前者は“深さ”(専門性)が得られるという価値であり、後者は”広がり”が得られる価値なので、両者は縦と横の関係にあります。


このため、知識が得たいなら専門コンシェルジュのようなサービスが求められるけど、「世界が拡げたい」なら、専門家の推薦ではなく、

「毎月ランダムに本が送られてくるサービス」とか、「適当に集められた人が、自分が絶対イチオシ!と思う本を適当な相手と交換する」みたいな、闇鍋的サービスの方が価値を提供しやすいとわかります。


マーケット感覚とは、「潜在的な価値に気が付く能力であり、それを高く評価してくれる市場を見つける能力」だということで、

かなり駆け足ではありましたが、今回は参加者のみなさんに、実際に「価値から考える思考プロセス」を体験していただきました。


参加者の方が(みんな初対面なのに!)気負わず積極的に議論してくださり、運営スタッフの方も事前準備も含め、きめ細かいサポートを提供してくださったおかげで、本当にいいイベントになりました。皆様には心から感謝しています。


そんじゃーね!


↓ 価値から考える、そんな思考法はこの本に詳しく書いています。

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