生活の固定費の記録(2019年時点)

家計管理の基本は「毎月いくらかかってるの?」なので、2019年時点の生活費について、自分の記録のためもふくめ計算してみました。

まずは固定費ですが、これはざっくり額も公表してしまいましょう。

固定費とは、「食べたり飲んだり遊びに行ったりしなくてもかかるお金」、つまり、ほぼ何もしなくてもかかる費用です。

項目ごとに積み上げていくと・・・なんと年間 207万円かかってました。
毎月17万円を超えており、けっこうな額です。

でもよく見ると・・・年間 207万円の半分は健康保険料と年金保険料なんですよね。高齢化社会、恐るべし。


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下から2番目の健康保険は収入が下がればある程度は下がるので、厳密な意味では固定費ではありません。光熱費も(基本料金以外の部分は)変動費とも言えますが、ここでは「ざっくり普通に生活してるとこれくらいはかかってる」額として固定費として認識してます。

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でもさ・・・既にローンを終えた持ち家(マンション)に住んでてこれですから、

ここに「住宅ローン」や「家賃」が入る場合はさらに高くなるし、

子育て中なら授業料や給食費や塾代など教育費がのってくるし、

地方在住なら大人ひとり一台の自動車関連費(自動車購入費に加え、保険や車検代、ガソリン代などが高そう)も上乗せされます。

私は保障型の生命保険は入ってませんが、保険料も月1万円近く(年間12万円とか)払ってる人はいそう。

加えて、奨学金を返済してたり、親に仕送りしてるとなれば・・・

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しかも、ここまでは固定費だけなんですよね。

生活するには固定費だけでなく、下記のような変動費が必要です。

・食費
・外食費


・日用品費
・交通費


・勉強代(書籍代、セミナー参加代、習い事費など)
・交際費+冠婚葬祭費


・趣味や遊びにかかる経費
・被服費


・医療費
・家具、家電やガジェットの購入費


そのうえ「人生これから」という方の場合、一定の貯金(家を買うための頭金、子供の教育費、老後の生活費、家電や家具の買い替え費、万が一のための備え)も必要でしょう。

変動費はその名のとおり「変動」が大きく、一律いくらとは言えませんが、ざっくり固定費と同じくらいかかるとすれば年間 200万円。固定費と変動費を合わせて年間 400万円は必要となります。

働いて稼ぐ場合は、税金を払う必要があるので、必要年収は 500万円から 600万円くらいでしょうか。

とりあえず「いくら稼げば今の生活が維持できるのか」を理解するのは大事なことなので、みなさんも定期的に固定費がいくらなのか、計算してみたらいいかもしれません。


追記しておくと、生活費の管理は「変動費の節約」ではなく「固定費の見直し」を通して行うべきです。

変動費まで含めた総支出で管理しようとすると、「食費をもっと切り詰めよう」とか「交際費が多すぎる!」などと、変動費ばっかり切り詰めることになり、

結果として「非活動的な、節約ばっかりしてる人生」になりかねません。

前から言っているように、私はお金を貯め込む生活を良いとは思っていません。お金を使い、新たな経験をどんどん積むことで人生は豊かになり、稼ぐ力もつくからです。

だから、手元にあるお金は無理に節約せず、どーんといろんなコトにお金を使えばいい。

管理すべきはそういう変動費ではなく、固定費です。

固定費を増やしすぎると、「働きたくなくても働き続けなければならない」という形で人生を縛ってしまいます。

この点が、いつでも減らせる変動費とは違うのです。

というわけで、上記の表をみて「自分もやってみよう!」と思われた方は、ぜひ「固定費のみ」で年間いくら必要なのかを、計算してみてくださいませ。



そんじゃーね。