最近よく考えるのが「ちょっと洗剤を使いすぎかも」ってこと。
「環境のために洗剤を減らしたい」というより、「そもそも汚れを落とすのに、ここまで洗剤を使う必要はないのでは?」と思うことが多いんです。
ひとつずつ考えてみましょう。
1. 食器
ぶっちゃけ大半の食器は、スポンジで擦るだけでキレイになります。
汚れの落ちにくいのは、お茶碗などご飯粒がくっついたものと、油+脂っぽい料理を入れたものだけ。
それ以外の、サラダや煮物や焼き物を入れた器や味噌汁椀は、水+スポンジで十分です。
お米もふやかせば落ちるので、少しの間、水につけておけばOK。
ドレッシングなど多少の油分も、水をぬるま湯にかえて擦ればOK。
特に最近は高機能なスポンジが増えているので、茶渋なども水+スポンジでキレイになります。
最近お気に入りの下記は、ほぼ正方形のフラットなネットで、もはや「スポンジ」でありません。
薄いので水キレが極めてよく、使用後すぐに乾きます。そのため内部で雑菌が発生しない。
泡立たないので最初は物足りなく感じますが、汚れはきちんと取れる上、ほとんど洗剤が不要になるため、すすぎの水も少なくて済みます。
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あと、上記のネットスポンジ。水筒など口の小さな長い筒モノに入るので、中に入れて割り箸で擦って水筒を洗えるようになるため、下記のような「水筒用の専用スポンジ」が不要になります。
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もちろん洗剤が不可欠と感じる時もあります。
揚げ物や中国料理の炒め物、韓国料理系の(真っ赤な)汁物などを入れた食器と、それらの調理に使用した鍋・フライパンについては、お湯とスポンジだけでは、ヌルヌルがとれない。
つまり、「強力な油汚れ」を落とすには洗剤が必要。
でも反対にいえば、洗剤が必要なのはそれだけ。
今までは「めんどうなので」+「洗剤なんて付けなくてもキレイになる食器まで一緒に」洗剤をつけたスポンジで洗ってしまっていたけど、数としては洗剤不要な洗い物のほうが多いんじゃないでしょうか。
もし「洗剤を使うのは必要不可欠な時だけ」に限定すれば、食器洗い用洗剤の消費量はかなり減らせそう。
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こういう洗剤を使って洗い物をすると手が荒れるでしょ。
お皿に垂らすだけで油が散るような強力な洗剤なんだから、手に付くだけで手の脂を奪っていくのも当然。
どうしても必要なもの以外は「水かお湯+スポンジ」だけで洗うことにすれば、手肌への負担もかなり減るんじゃないかな。
2. ボディ(からだ)
普通はボディソープを使いますよね。
でもこれも「不要」という人も結構います。なぜならお風呂って、必ずお湯を使うから。
汚れには水溶性の汚れと油溶性の汚れがあり、前者は水で落とせるし、後者も軽いモノならお湯で流せます。
皮膚科の医師の中にも「ボディソープ+ボディタオルで毎日ゴシゴシするのは洗いすぎで肌を傷める」と指摘する人もあるように、汗まみれで働く人の多かった昔と違い、軽作業の多い現代人の肌を、毎日そこまで洗う必要は感じません。
むしろ洗いすぎで肌が乾燥したり、荒れたりしてる人も多いんじゃないでしょうか。
私は海外旅行にいくと「体はお湯だけで洗う」ことがよくあります。
日本と違って洗い場のないシャワールームが多く、立ったまま洗剤を使って体を洗うのが面倒だからですが、それでも十分にキレイになります。
肌タイプにもよるんでしょうが、私の場合、ソープを使って洗うのは「冬は三日に一回、夏は一日おきに」で十分かな。
他の日は湯船につかって汚れを浮かし、シャワーを浴びながら手と指のヒラで体を撫でるように洗う方式に変えました。
特に冬は肌が乾燥しがちで痒くなることさえあるので、あんまり強力な洗剤で肌を傷めたくありません。
3. 顔
友人の中には「メイク落としは使うけど、洗顔料は使わない」という人もいるんだけど、私の場合はやっぱり洗顔料も必要かなと感じることが多いです。
まず朝。寝ている間にかなりの汗や皮脂が分泌されてて、お湯での洗顔だけでは、ちょっと気持ち悪い。
あと、寝る前につける基礎化粧品が(最近は特に)リッチなものが多く、一晩寝たあと、その油系成分を落とすのに、洗顔料が必要。
つまり、「洗顔料で必要以上に肌の脂を奪ってる。ため洗顔後は肌がつっぱる」→「リッチ系の化粧品で保湿、保護をする必要があり」→「翌朝はそれを落とすために洗顔料が必要」というマッチポンプなことになっちゃってる。
夜も、お風呂で洗うのでお湯だけでもかなり落ちるのですが、日中にメイクや日焼け止めを塗っていることが多く(たとえクレンジングの後でも)洗顔料をつかわないとサッパリ感がでない。
洋服で保護されているボディ部分と異なり、一日中、外気に晒されているため、料理の油なども(見えないけど)付着しており、それを落とすにも洗顔料が必要なのかも。
スクラブ入り洗顔料も気持ちいいけど、使いすぎには注意しましょう。
↓
4.髪
これも「お湯シャワーで十分」という人もいますね。
皮脂分泌の少ない体質の人なら、そうなのかも。
あと、美容師さんから「みんなシャンプーをつけすぎ」ともよく言われます。
「お風呂に入るまえにブラッシングし、髪を十分に濡らしてから洗えばシャンプーはもっと少なくて済む」と。
洗顔同様、「シャンプーの洗浄力が強すぎるため、洗った後の髪がパサパサする → コンディショナーを使わざるを得ず → それが油溶性の汚れとして残るので、シャンプーを使わずして落とせない」
という、マッチポンプなサイクルも起こってる。
美容師さんから「ツバキを使ってる人はすぐわかります」と言われるほど油(?)成分の多いシャンプー。
櫛通りがよくなるほか、髪に花粉が付きにくくなるというメリットも。
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ボディソープはそこまで必要性を感じないのに、なぜ洗顔料とシャンプーは必要と感じるか。
違いは日中、どれくらい外気に晒されているか、だと思います。
「からだ」は洋服で覆われているので、ホコリや汚れに直接は晒されてない。だからお湯シャワーだけでかなりキレイになる。
けど、顔や髪はあらゆる汚れに一日中さらされているので、やっぱり洗う時には洗剤が必要。って気がする。
特に油を使う料理をすると、髪の毛ははっきり自覚できるレベルでベタベタします。
そういう日にお湯だけで髪の毛をあらうのは、ちょっと無理があるかも。
というわけで、私の場合シャンプーは「不可欠」と判断しました。
5.歯
これはもう(個人的には)答えがでていて、歯磨き粉って基本、不要だと思ってます。
通っている歯医者さんのアドバイスを信じたからで、彼曰く
「いろいろ宣伝されてるけど、市販の歯磨き粉で、虫歯や歯周病を予防できるモノなんてないです。どちらも菌が歯に付着して起こる病気なので、ブラッシングとフロスで付着した菌をしっかり落とすことが大事」
しかも、
「市販の歯磨き粉にはスーっとする成分が入っているため、多くの人は、きちんとブラッシングできていないのに、口の中がスッキリしてしまい、十分な歯みがきをせずにやめてしまう」
と。
なるほどー!
つまり、歯磨き粉を使わず(=それらに含まれてる清涼剤的な成分でごまかさず)
ブラッシングとフロスだけで「あーすっきりした!」と思えるまでキチンと歯を磨くことのほうが大事なんですね。
なお、「フッ素入りの歯磨き粉はたっぷり付けてウガイをしないことが大事」という話もありますが、フッ素で虫歯予防をしたいなら、
1)まずは水だけで十分なブラッシングを行い、歯間ブラシも使って汚れをしっかり落とす
2)そのあと虫歯予防のフッ素剤を歯全体に塗り、うがいをせず(最低30分くらい)何も食べず飲まない
という二段階の使い方がベストだと思います。
ブラッシングも大事ですが、フロスで歯間を掃除することが虫歯予防にはとても大事
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気になる口臭についても、「口臭の元となる歯周病や虫歯、もしくは、胃腸の乱れを治療するのが基本で、
臭いを歯磨き粉の香りでごまかすのは(根本治療がおろそかになるので)よくない」と言われ、
ほんとにそうだなと思いました。
というわけで、今でも歯磨き粉は使ってますが、その使用頻度はかなり落としており、
最低でも一日一回は「歯磨き粉を使わなくても、口の中がすっきり感じるレベルまでしっかり歯みがき&フロスをする」という方式に変えました。
6. 衣類
私の場合、洗濯モノの大半も「実は洗剤なんて要らないんじゃないの?」って思ってます。
やはり水溶性の汚れと油溶性の汚れがあるわけですが、前者はたっぷりの水に入れて攪拌すれば落ちるんだよね。
油溶性の汚れについても、水をぬるま湯にすれば(ある程度まで)落ちるので、洗剤が不可欠なのは、「頑固な油汚れ」がついた衣類だけでしょう。
たとえば、料理の油が舞い散ってる飲食店で働いている人とか、工場で働いているなど、
知らず知らずのうちに油まみれになってる人の衣類をキレイにするには、洗剤が必要だろうと思います。
また、皮脂分泌が盛んな(若い?)人が一日中、着ている衣類の洗濯にも洗剤が必要でしょう。
でも、大人で事務作業が仕事という人の衣類や、洗濯モノの大半を占めるタオル類なんて、水(冬はぬるま湯)で洗濯すれば十分。
洗剤を使うと「洗剤の匂いが残るので、いい匂いになってキレイになったと感じるだけ」なんだよね。
ただし洗濯の場合は、洗濯頻度も重要。
毎日、洗濯するなら(=汚れが定着していないうちに洗うなら)大半の衣類で洗剤なんて不要だと思いますが、
一週間に一度しか洗濯しないなら、沈着した汚れがとれにくく、雑菌も繁殖してる可能性が高い。このあたりの事情は家庭による=洗濯頻度に依るって感じですね。
我が家では(いきなり「水だけ洗濯」には踏み切る勇気はなかったので)かわりに「洗濯まぐちゃん」を使って「洗剤レス洗濯に絶賛チャレンジ中」です。
現代社会においては、衣類が傷むのは「着用」が原因ではなく「洗濯」が原因です。
毎日おなじ服を着続けていた時代には、洋服が傷む理由は「着用=使用」でした。でも毎日着る服を変える現代では、洋服の傷む主要因は「洗濯の負担」です。
だから洗濯の回数や洗濯機で回す時間はできるだけ短くしたい。
ところが洗剤を使うと、洗剤成分をしっかり落とすため「すすぎ」の回数を増やす必要があり、衣類の傷みが早い。(すすぎを少なくすると、残った洗剤成分が肌荒れの原因になる)
ということも、洗剤をやめられないかと考えた理由です。
追記)2020年1月現在、ほぼ1年、洗濯洗剤を使わない生活をしてますが、部屋干しでも特に臭くもならず、まったく問題ないです。
7. バス・トイレ・洗面&シンク
最近は「洗剤の泡だけで、擦らなくても汚れが落ちる」便利な商品がたくさんでています。
しかも洗う場所ごとに専用洗剤が開発され、CMに煽られ、無思考に使ってると家が洗剤だらけ!になります。
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たしかに便利なんですけど、そういう場所も掃除頻度の問題で、こまめに掃除するならスポンジやブラシで擦るだけで汚れは落ちるよね。
あと、水垢はお酢(クエン酸)、油溶性の汚れは重曹やセスキで十分に落ちる。
洗剤と異なり刺激性の臭いもなく、浴室やトイレなど密閉空間で使うのも安心。
てか、「ご使用にあたっては必ず換気を」って書いてある洗剤なんて、できる限り「不可欠なときだけの使用」に限定したいよね。
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どちらも油・脂系の汚れを落とします。焦げ付いた鍋や、凝り固まった汚れを落とすなど研磨作用をつかいたいときは粉の重曹を、研磨が不要な時はセスキのスプレーが適してます。
↓
殺菌・除菌なら洗剤よりアルコール。最近よく目にするパストリーゼ(下記)を使ってますが、キッチン周りから家庭用品まで幅広く使えて便利。
重曹とクエン酸(酢など)とこれがあれば、いわゆる家庭用洗剤はほぼ不要なんじゃないかな。
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8. いまのところ手放せない洗剤
ここまで「洗剤不要」のトーンで書いてきましたが、手放せないと感じる洗剤もあります。
それが塩素系の漂白剤。商品としてはキッチンハイターが代表的かな。液体、もしくは泡スプレーのいずれかは家に置いてます。
白い布巾など、白物の染み抜き、除菌には本当にパワフル。
目地などのカビもそっこーで落ちる。
あと、上記ほど強力ではなく、かつ、お湯(60度程度)で使う必要があるという面倒さはあるものの、色や柄が落ちず、つけ置きにも便利なのが、最近人気のオキシクリーン。粉末タイプで酸素系ですね。
あとは、手洗い用の洗剤も常備。
トイレ(大)の後や、生で食べる食材の調理前、風邪が流行ってる時期など、外出から戻った際にはしっかり手洗いをします。
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以上かな。
洗剤が一切不要と言う気はないのですが、最近は専用洗剤が多くて洗剤保管のスペースが止めどなく拡大してるし、「ちょっと使いすぎ・洗いすぎ」な気もしたので、
今後は自分のアタマでひとつずつ「ほんとに要るの?」「洗浄力が高すぎて肌や衣類を傷めてない?」的な視点で検証しながら、使っていきたいと思います。