カオマンガイ的なるもの

突然カオマンガイっぽいものが食べたくなって作ってみた。ただし、家にあったものだけでつくったので、できあがったのは決してカオマンガイなどではなく、単なる“茹で鶏ランチ”ではありますが、なかなかおいしかった。


カオマンガイはタイの屋台や定食屋などで安く食べられるお手軽定食です。お米を鶏のスープで炊きあげ、蒸した鶏肉を載せて、ピリ辛甘酸っぱい?ソース(写真では右上)を掛けて食べます。たいていはキュウリとチキンスープ(右下)が付属してます。*1


突如思い立ち、買い物にいく時間もなかったので、、

(1)タイ米がない→ええい、ジャポニカ米で作っちゃえ!
(2)パクチーがない→ええい、水菜で代替だあ!
(3)キュウリもない。→トマトでええやん。
(4)ショウガがないなあ→ん〜、チューブショウガでなんとかなるさ!
(5)タイの調味料もなんもない→適当に家にある調味料でチャレーンジ!

って感じで作りました。


鶏以外の材料のほぼすべてが“偽物”であることに鑑み(?)、食器だけはタイで買ってきたものを使って見かけで誤魔化しております。


料理の作り方は検索すればでてくると思いますので、そっちをみていただいた方が安心ですが、「作る気はないけど、だいたいどんな料理?」という方のために解説すると、


ご飯は、“鶏スープ”“ショウガ”“紹興酒、塩こしょう”などで適当−に味付けしたチキンスープで炊きあげます。当然本物はタイ米です。

チキンは、本当は蒸すのだと思うけど、お米を炊くスープ&飲むスープ&たれのベースにするスープを一気に作るためには、ゆでた方が一石二鳥。てか“一鳥三品”だね。

唯一気をつけた方がいいのは鶏肉をゆですぎないこと。油がですぎちゃうとぱさぱさになるので。

なお、ゆでる時にネギの青いところと、ショウガを入れる。この「ショウガ風味」がポイントなんで、ご飯もスープもこれだけは省略しない方がよいよ。


ソースがチャレンジなのよね。検索したレシピなどでは、

シーユー・ダム
プリッキーヌー
プリッキーファー
タオチオ

を使って作る、となっているのだが、「それナンですのん?」って感じでしょ。タイ料理店じゃあるまいし、こんなの揃えるのは(ちきりんには)無理。


とりあえず、「ピリ辛」「濃甘」「酢わっ」の味のコンビネーションでできているので、

ピリ辛=唐辛子を刻んで入れてみました。辛いモノなら・・まあ豆板醤でもなんとかなるかもしれない。(ならないかもしれない。)に日本の味噌を混ぜましょう。できるだけ田舎味噌っぽい濃い味噌があれば“よりよい感じ”はする。ただしコチジャンとかは入れないほうがいい。そんなもの入れたら完全に違う食べ物になっちゃいます。

濃甘=ちきりんはメープルシロップを使いました。はちみつとか黒砂糖とかがいいんじゃないかと思うが、最悪の場合はお砂糖でも「なんとかなるんじゃないか」「ならないかもしれないけど」という感じ。とにかく「どろっ」とした甘味がいい。

酢わっ=レモン汁がいいんじゃないかと思う。かぼす汁でもなんでもソレっぽいものなら代替可能ではないかな。最悪の場合は普通の酢でも「なんとかなりそうな気もするし」「うーむ、ほんまになんとかなるのか?」という気もする。

あとは上記にショウガとニンニク。で、鶏を茹でたチキンスープを混ぜてのばします。紹興酒とかもいれてもいいかも。ナンプラーを垂らすとエスニックな感じは増すが、オリジナルの味とは遠くなります・・まあ、どうせすべてが代替品ですので、本格的なソースができあがるわけはありません。ので、適当に指先で味見しながら調節してみてください。指でなめてみて「おお、これなら蒸し鶏にかけたらうまいんじゃないか?」という味になったらできあがりです。(?)


最後にスープを作る。塩こしょう、紹興酒(なければ料理酒でよいと思われ)で味を整えましょう。黒こしょうなどをたっぷりいれるとおいしいと思います。写真では水菜をいれてますが、何も入ってないスープの場合が多い。もしくはカブ?とか大根みたいなのが入っている場合もあるかな。


以上です。

手順としては最初にチキンスープをつくってしまい、それでご飯を炊いている間に野菜を切ったり、たれをつくったり、スープも作ってしまう。で、ご飯のできあがりに併せて鶏を切る。手順的には非常に楽ちんな料理だと思います。



食べてみて・・タイ米とパクチーは(スーパーにいく余裕があれば)買ってきてもよかったなあ、とは思った。でもまあ「あれとは違うが、それっぽいもの」としてはおいしかったよ。

ただし、最初に鶏をゆでながら作ったスープを炊飯器に移したり、ソースのベースにするために別の入れ物に移したりしていたら・・・台所がそのあたり全面“コラーゲンでぬるぬる”状態になってしまいました。片付けは結構大変だったかも。



そんじゃーね。


*1:シンガポールにも同じような料理がありますね。複数種類のソースが選べたりもします。