あなたは、
あなたの奥さんは
あなたの娘さんは、
20代で結婚して、子供を2人産んで、離婚したら、母子で自活できますか?
母親が売れっ子歌手やトップ女優でもないかぎり自活なんて無理だよね。
本人の資質や努力、やる気なんて関係ありません。どんなに能力、やる気があっても幼児 2人抱えて自活できる 20代の女性なんて皆無です。
ホストクラブに通ってたとか言われて責められてるけど、ホストクラブに通わず必死で働いてたら、食べていけたと思います?
つまり!
20代で結婚して出産した人が離婚したら、自動的に“誰かが支援する必要”があるってことでしょ。
支援するのは誰?
・別れた夫(慰謝料、養育費)
・実家の親
・公的福祉(生活保護)
現実的には、別れた夫(夫も若いでしょうし)が自分の生活費に加え“母子 3名の生活費”を払い続けるのも、このご時世では苦しいでしょう。
つまり、20代で結婚、出産した女性が離婚した場合、
(1) 本人がトップ女優や歌手で高額収入がある
(2) 別れた夫に相当の稼ぎがあり、母子 3名の生活費を何年にもわたって払い続けられる
(3) 実家の親が助ける
で、ないかぎりは、
(4) 生活保護で食べていく
しか、母子に生きる道はありません。
だったら、市役所で離婚届けを受け付ける時に、
・母親がトップ女優や歌手ではなく、
・父親が支払うと約束した額と現実的な支払い見通しが不十分で、
・実家に、生活を支援する財力と予定があると確認できなければ、
「では、このまま生活保護課に行って、手続きしていってくださいね」と、離婚届けを受理する係の人が、離婚届けと引き替えに生活保護申請書を渡しながら言う必要があるんじゃないの?
「育てられないのに産むなんて無責任」という人は、20代で結婚&出産をしちゃダメだと言ってるの?
“離婚する可能性”は誰にでもあるでしょ。“離婚しても自活できる経済力を付けてから子供産め”ってこと?
それが責任ある態度だというの?
それいったい何歳くらいのこと? 40歳くらい??
何歳まで働いたら“離婚しても子供2人養える経済力”なんてつくの?
少子化対策ってのは、できるだけ早めにたくさん子供産みましょうね、っていう政策なんじゃないの?
そのために特命大臣まで任命したりしてんじゃないの?
★★★
記録のための事件概要
・2006年12月、女性は 19才で、大学生だった男性と結婚
・2007年 5月、20才で第一子(長女)を出産。夫の実家で同居(後に近隣のアパートに転居)
・夫は大学をやめて工場で期間工として働き始める
・2008年 10月、2人目(長男)を出産
・2009年 5月 離婚。女性は子供を引き取り、名古屋に出て飲食店(託児所付)で働きながら育てる
・2010年の 1月 大阪の風俗店(ヘルス)で働き始め、店が用意したアパートに入居
・3月頃から育児放棄開始か。ホストクラブで遊ぶなどし外泊を繰り返す
・夜中に子供の悲鳴が聞こえ、児童虐待ホットラインへの通報が相次ぐ。職員、警察も訪問するが、母親に会えず
・6月に子供(当時 3才と 1才)を放置して家を出る
・7月上旬、元夫に「仕事しながら子育てするのはしんどい」と相談(未確認)
・家には戻らず、妹の家などを転々
・大阪市西区のマンションでは、置き去りにされた幼児2人が遺体で発見される
・7月 30日 勤務先の社員から呼び出されて現れたところを、死体遺棄容疑で逮捕
(今日時点で報道されている範囲でのまとめです)
★★★
“ネグレクト”の意味は、怠慢とか、責務の放棄という意味だと思うのだけど、
この事件では、誰が何をネグレクトしたの?
A) 母親が育児をネグレクト
B) 父親が養育をネグレクト
C) 行政が国民保護をネグレクト
★★★
この女性が第一子を生んだ2007年、年末に書いていたブログも紹介しておきましょう。
2007-12-30 08:23:42
とうとう2007年もあと残すところ2日ですよ。
私、この2007年はいろんなことがありました。
まず、5月8日にハタチになったこと。
なんか嬉しいような少し悲しいような。
少女でもなく、大人でもない10代後半はほんとに
あっという間だったけど、私の人生の中で
何かが変わった瞬間だった気がするもん。
10代ではなく、20代ってすこし悲しいかも…
そしてハタチになって1週間後、
待望の娘を出産。
10ヶ月の妊娠期間は本当に本当につらいものでした。
でもそれと同時にだんだん大きくなるおなか、
私はひとりじゃないんだと、思わせてくれた小さな命。
わが子に対面したときは、言葉にならないほど嬉しかった。
大好きな旦那との子供、私の子供、こんなに可愛いものだと
思ってもいませんでした。
そして、期間従業員であった旦那が
難問と言われる正社員試験に合格しました!!
私のひとつ上(今年21歳)になった旦那は
私が妊娠した当時、現役の大学生。
妊娠したことを報告したとき、彼は
「大学をやめて、働いてく。結婚しよう」
と言ってくれました。
その時は嬉しかった。
でも毎日大変そうな旦那の姿を見ていると
「これでよかったのかな」と思う日々。
ところが精一杯勉強して試験に合格した日
すごく喜んでいる彼を見て
なんとなく安心していた私。ありがとう。
そして先週の結婚式。
順番は違いますが先週だったんです。
挙げさせてくれたお父さん、旦那の両親に
本当に感謝でいっぱい。
そして祝福してくれた家族、親戚、友達、
そのほかにもた〜くさん。
本当に本当にありがとうございました。
少子化対策もいいけど、既に生まれている命も、もうちょっと真剣に保護したらどうかな、うちの国。
2人の子供さんのご冥福をお祈りします。