先週末、下北沢の書店 B&Bでプロゲーマーの梅原大吾さんと対談しました。今年一月に彼の著書を紹介(→ 『勝ち続ける意志力』)したのがきっかけです。
こんな超一流の人と対談できるなんて、長らくちきりんやってきた甲斐があるとゆーもんです。
場所となった B&B はとてもユニークで、Book and Beerの名の通り、書店なのにビールを飲みながら本が買えるお店です。今回の対談チケットも2000円でワンドリンク付き。ソフトドリンクもありますが、ワインやビールも選べます。
なんの迷いもなくビールをチョイスしてウキウキしてた私は、のっけから梅原さんに「ええっ! ビール飲んでんですか??」と呆れられてしまいました。(こんな直接的な言い方ではありませんでしたが、明らかに目はそう語ってました)
「えっ?」と思って見てみたら、(ビール好きだと聞いていたのに)彼の手にはソフトドリンクのコップが・・・
まじなのか!? (←それはこっちのセリフでしょ! という声が・・)
言われてみれば確かに、お客様はお酒を飲みながら聞くのもいいけど、出演者のあたしが飲んじゃいけなかったのかも!? しかも今日はあたしがインタビュアーじゃん? と思ったけど。
後の祭り
なので、気にするのはやめました。
それにしてもすごいな、梅原さん。さすがプロフェッショナル!
てか、どーなのよ、あたし?
(あたしの方が年下だったらきっとリアルに怒られてたんだと思う・・)
まあいいや。ゆるく考えよう
今回は対談する二名の分野が大きく違うため、会場にも二種類の聴衆の方が混じっていらっしゃいました。
最初に「格闘ゲームが好きだ、もしくははまってた、って人はいらっしゃいますか?」と聞いたところ、3分の1くらいの方が手を挙げられたのですが、
それに対する反応は、
梅原大吾さん 「少なっ!」
ちきりん 「こんな多いの?」
対談後にはメディア取材があったのですが、まさか私が ファミ通 や 4Gamer の取材を受ける日が来るなんて思ってもみませんでした。どちらの記事もおもしろいけど、これで彼には“オレ様キャラ”というキャラ付けが定着することでしょう。してやったり。
ウメハラの“俺様キャラ”に社会派ブロガーが悶絶。下北沢で開催された対談イベント「梅原大吾×ちきりん『ウメハラ流・仕事術とは』」に行ってきた http://t.co/SShCqa8mzt
— 4Gamer (@4GamerNews) 2013, 4月 1
(4Gamerの記事へはすぐ上のURLをクリック↑ 充実の記事 写真もあるよ)→ ファミ通.comの記事はこちら
★★★
そもそも梅原さんは、ものすごい突き詰めた努力をする人で、著書の中でこう言われてます↓
普通、人はこっちの方向に何かあるはずだと当たりを付けて進むものだと思う。しかし、僕の場合は自分の足で全方向に歩くようにしている。正解がどちらのほうにあるのか、迷う必要さえない。すべての方向を探りつくすから、どこかで必ず正解が見つかるのだ。
・・・もし会社で部下がこんなこと言ってきたら、あたしは「頼むからそんな非効率なやり方で仕事するのはやめて!」と叫んだことでしょう。
ほんと、世界が違うよね。
と、いろんな面で異世界な組み合わせでありながら、実は梅原さんの発言には、ビジネスの世界でも使える貴重なアドバイスがたくさんありました。というか、
まさにその通り!
と膝を打ちたくなるような金言が次から次へと出てきたんです。対談後の取材で、「これからの梅原さんにどんな活動を期待しますか?」と聞かれた私は、「ぜひ経団連で講演してほしいです」と答えていたほど。
てか、経団連事務局の方、読んでます? マジで彼を講演に呼んで経営者向けに話してもらったほうがいいですよ!
なに? 世界で一位だかなんだかしらないけど、たかだかゲーマーでしょ? そんな小僧は天下の経団連様の講演には呼べないって?
あのね。彼はすでにニューヨーク大学から講演に呼ばれてるんですよ!? 「権威の裏付けのない人の話は一切聞きたくない!」がポリシーの経団連でも、これならOKでしょ?
なに? どんな話をしたんだか知らないけど、たかがゲームのプレイヤーに、経営者に役立つ話ができるはずがないって?
ああそう。そういうこと言うわけ? (そんなこと言ってねーよ、って言われそうですね。すみません、経団連の方、コケにして・・・)
だったら、あたしにも覚悟がある。 (なんなんだ?)
決めました。
経団連が梅原さんを講演に呼ぶその日まで、もうこのブログでは梅原さんのことしか書かない!
彼の考え方や姿勢、そしてその言葉が、どれほど価値のあるものなのか、格闘ゲームという範囲を大きく超えて、ビジネスや人の生き方や社会の在り方にどれほどのヒントを与えてくれるものなのか、それがわかるようなエントリを延々書き続けることをここに宣言します!
まじかよ?
まじです。
あたしにだって意地がある。「ちきりんが紹介した本は、アマゾンの売り上げが常にトップランクになるよね」くらいの評判ではもう満足できません。これからは「ちきりんが紹介した人は、経団連の講演に呼ばれるよね」あたりを狙っていきたい。(きっぱり)
というわけで、本日をもって「Chikirinの日記」は、「Chikirinの日記 for DU」と名前を変え、梅原大吾さんから学んだことだけを書くファンサイトに衣替えします。
従来からのちきりんブログ読者の皆様には、(ちょっとびっくりかもしれませんが)内容的には今まで通り、いえ、今まで以上に楽しんでいただけるものになると確信しています。
それ、いつまで続けるんだって?
それはもちろん・・
経団連が彼を講演に呼ぶその日まで!
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