ふうんのニュース

大阪の繁華街のマンションで、姉妹が殺害されました。

東京でどれくらい報道されているか知りませんが、現在関西にいるので、毎回ニュースで言ってます。

27才と19才の姉妹。奈良かどこかの出身。ふたりとも「ラウンジ従業員」。簡単にいうと「キャバ嬢」ってやつでしょうか。

夜中に帰宅した直後に二人とも刃物で殺害され、その後、マンションに放火されてます。

このような事件では、ちきりんのような素人でも最初に疑うのは、「ラウンジの客」、つまり、キャバクラに出入りしていた男性です。

二人の財布からは現金が抜かれているけど、めった刺しにされて放火されるって、普通の物取りの感じがしないでしょ。

こういう事件が起こると、すごい迷惑なのは、「キャバクラに通っていただけ」の人です。

前に歌舞伎町で、それ系の店が火事になった時も、大手メーカーだか金融機関だかの社員がそこにいた、ということで、マスコミにそれが報道されるのを避けるため、当該金融機関はすごい苦労していました。

強盗殺人は大きな罪ですが、キャバクラに通うのも、キャバ嬢をくどくのも、結局キャバ嬢にコケにされて、貢いだのにデートもしてもらえなくて、頭に来て悪態をつくのも、別に違法でも悪いことでもありません。

だけど、そんなこと明らかにしないで欲しい!と思う客はたくさんいるでしょう。

なんだけど、大きな事件が起こるとそういう客の家や会社まで警官が来て、「いつあの店に行ったか」「誰を指名したか」「誰と外でデートしたことがあるか」と根掘り葉掘り聞きにきます。

これ、殺人なんてやっていない大半の人にとっては、ほんとに勘弁して欲しいと思う事態でしょう。かわいそうな感じです。


★★★


もうひとつのニュース。

国連の人権委員会で、北朝鮮の人権非難決議が採択された、というやつ。これも「ほお〜」でした。

北朝鮮の人権問題に深刻な懸念を表明する決議案の、賛成は 84ヶ国、反対が 22ヶ国、棄権が 62ヶ国です。これおもしろくないですか?

ちなみに反対と棄権を合計すると 84ヶ国です。賛成と、賛成しない国の数は同数の 84ヶ国ってこと。

ちきりんとかから見ると、「北朝鮮に人権問題、そりゃー存在するよね?」と思うんだけど、それでも非難に賛成しない国が半分。

国際政治ってのは本当に複雑。


中国とロシアが反対、韓国が棄権ってのはわかるります。でも、あとの国はどこなのか? なんで非難決議に賛成しない国が 84ヵ国にもなるの??

(1)共産主義の国・・・そんなに多くないよね。
(2)選挙のない国(=自国にも問題ある国)・・・これはあるけど、そんな多いかな?


でも実は、一番多いのは、
(3)中国やロシアに支援してもらっていて、国連での投票では、それらの国に従う国
ですよね。


国連もISOも一国一票です。北米にはアメリカとカナダの 2ヶ国しかないけど、アフリカや中東、太平洋の島々の国などには「たくさんの国」=「たくさんの票」がある。

そういう国の一票も、日本の一票も同じ価値。
それが国際社会での選挙なんです。


北朝鮮の人権問題への非難決議が 50% 50%の得票率になるような団体に、こんなにも信任を寄せている日本ってのは、ホントおめでたい感じがするよね。

んではまた明日!