ちきりん家には「よかった確認」というのがある。小さい頃から母がよく言っていて、いつのまにか家族に浸透した。
これは「なんでもいい方に考えよう」ということ。どんなに絶望的に見えることが起っても、その中に意義を見いだして「よかったね」という。うちの母はこれの天才だ。
道に迷えばすぐに「ダイエットになってよかったね」という。
自分の子供が第一志望の大学に落ちた時には「挫折を知って、人生豊かになってよかった。」とか言っていた。
飲み物をこぼすと、床を拭いた後に「おかげで、面倒で先延ばしにしていた床掃除ができた。よかったわー」と。
まじですか?
ちきりんが寝坊して大事な仕事に遅刻した時には、「病気で倒れる前に、体力が回復できて良かったね」と言ってくれた。
美人の家系でないことも、「外見にしかとらわれない人にひっかからなくてよかった」とか言ってる。
負け惜しみ??
買ったばかりのマンションが耐震偽装マンションで、実は倒壊の危険とか言われたら、母なら言うだろう。「地震が来る前にわかってよかったね」と。