人生に必要なお金

人が生きていくのに、一生のうちに必要なお金って 4分類される。

(1)一般生活費
(2)住宅費
(3)子育て費用
(4)老後費用
です。


ざっとみて各 4分の 1ずつの割合なんじゃないかな。

各項目が 2千万円という人もいるし、1億円という人もいるだろうけど、割合はだいたい 4分割なんじゃないかと。


(1)は仕方ないというか、誰でも当然にかかる。

が、(2)以降は人によって要る人と要らない人がいる。

たとえば、親が持ち家をもっていてその家に同居すれば (2)は不要です。親が田んぼを持っていて、その土地をくれる、という場合も、建物代だけで済むから (2)は半額以下になる。


たとえ自分で (2)を払う必要がある場合でも、田舎に住んでいる場合と都会に住んでいる場合では必要な額は大幅に違う。場合によっては倍以上異なる値段になるはず。

つまり、親の家を相続できる人と、都会で自分で住む場所を確保しなくちゃいけない人の「人生の総費用」は 25%くらい異なる、ってことだ。


(3)も同じ。子供をもたない人は人生のコストが、子供がいる人の 75%でいい。もしくは25%多く“個人の趣味”にお金が使える。


(4)は結果として早死にすれば不要になる。

「早死にする」と分かっていれば要らないのだが、見通すのは難しい。ただし、非常に親孝行な子供がいて、確実に養ってくれる、とか、公的な年金制度がしっかりしていればこれも不要になる。

むかしは「長男夫婦が (2) の家をもらう代わりに (4) のコストを払い、親を養う」のが基本だった。


というわけで、(1)から (4)まで必要な人の場合、一生の間に、たとえば各 3000万円として 1億 2千万円かかるのだが、

一方で「親の家を譲り受け、子供をもたず、かつ定年までに死ぬ」人は、一生の間に 3000万円あればいいわけだから、人生の費用ってのは人によって大きく違うという話。



ではでは〜


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