それがホントにメディアの役目なのか?

ニュースが・・デジャブ感にあふれているというか。見ていてとてもあほらしい感じがする。


たとえば渋谷のスパの爆発事故。

オープン以来一度も天然ガスの濃度を測ってなかったとか、検査会社もそんな指示は受けてないとか。

これ、どっかで見たニュースでしょ。ちょっと前に。


そう、大阪の遊園地のジェットコースター事故と同じ。

だあれも、そういう危機感を持っていなかったし、みんなそもそも原理としてよく知らなかったと思う。金属疲労とか、温泉と一緒にガスがでているもんだとか。

そういうことを誰がわかっていたのか不明だが、誰も「オレが点検しないと誰もしないだろう」とか、そういう想像力も働かないし。



なんだけど、ちきりんがもう本当にお腹一杯なのが、それを全くおなじ口調で報道するマスコミのほうで。

まるで鬼の首をとったかのように、「オープン以来一度も天然ガスの濃度は測定されていませんでした。」とか「オープン以来一度も軸受けは交換されていませんでした。」とか。



なんだけど。

そのことを、事故後に報道することに意味がないとは言わないが、

そのことを、事故前に提起できないことには何の落ち度もなく、なんの恥じることもないという、そのジャーナリストさんとやらの偉大さが

あまりにも

気分悪い感じだと思うのだ。


★★★


重力に挑戦を続ける鉄のマシンが日本中に溢れ、過去何百年も温泉地でありえなかった都会に続々と温泉施設がオープンし、それは事故の前からあまりにも顕著であまりにも不思議なことであったはずなのに、

そういうことに「大丈夫なのか?」「メンテされているのか?」「危険性はないのか?」という問題提起が、仮にもジャーナリストなどという仰々しいタイトルの職業の方々から、これまで一切でてこなかったというのは、彼らがそういう視点を持ち得なかったことというのは、胸を張って威張れることなのか?


そういうことなのか?


たとえばミートなんとかっていう北海道の会社。牛肉に豚肉を混ぜていたとか、国産といいつつ外国産の肉だったとか。

仰々しく「立ち入り検査に入る農林水産省の検査官」とやら。

ライブドアのオフィスに踏み込む地検の特捜部の人たちやら。

全く同じ絵柄で。

デジャブ感に溢れている。


問題が報道されて、それから「すわ出張だ!!」と集まるのだろうか。

テレビで見ただけでも10名以上もの検査官途やらが、会社にものものしく踏み込む。

刑事ドラマの見過ぎじゃないか??


見つけてから踏み込むの、そんなにエライことか?
何年も消費者を騙していた会社に、踏み込むの、そんなエバッてできることか?
「じゃあ、いったい今まであんたら検査官は何していたの?」という問いは、全く浮かぶことはないのか?


なんか、こう、勘違いがあるのではないかと思うんだけどね。


毎回毎回、泥棒が捕まった後に、偉そうに出動する警察官と、毎回毎回、泥棒が捕まった後に「実は盗難対策はお粗末でした!」と嬉しそうに報じるマスコミ。


なんか変だな?って


ほんとに思わないですか?