ちきりんも一言:日清食品の研修

日清食品の若手管理職にサバイバル法を教えるよというエントリを読んで、とてもおもしろかったので、元ネタの記事と日清食品のウエブページを見てみた。

で、今日のエントリは「大学の入試問題諷」に書いてみる。科目は現代国語と現代社会かな。



設問 下記の新聞記事(産経)と、日清食品のウエブページの文章を読んだ上で、問1〜7に答えよ。

食品大手の日清食品ホールディングスは、26日から2泊3日で、グループ会社の若手管理職社員を対象にして、瀬戸内海の無人島で生活させる“サバイバル研修”を実施する。

対象は、日清食品で7月に課長職に昇格した13人に、明星食品などグループ会社4社の管理職4人を加えた40歳前後の17人。

この研修では「チキンラーメン」と水、小麦粉、ビニールシートしか持たされない。まきをひろって火をおこして手作りの道具で調理し、ビニールシートで寝泊まりするなどのサバイバル生活を強いられる。

同社では若手管理職の心身を鍛えるため、平成15年からこの研修を開始。17年までは無人島で、18年から20年までは埼玉県の山中で研修を実施してきた。

以下略

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090817/biz0908172125010-n1.htm


日清食品のホームページより

日清食品 新任管理職研修  自活力を高めるため「無人島」で実施

日清食品株式会社(社長:安藤宏基)は、8月26日(火)〜28日(木)まで兵庫県飾磨郡家島諸島の無人島で2泊3日の新任管理職研修を実施致します。
今回研修の対象となるのは管理職(課長職)に今月新たに昇格した8名で、研修には社長の安藤宏基も参加し陣頭指揮をとる予定です。

以下略

http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_release.html?nid=629


問1 この会社の“若手管理職(課長職)”には“女性”は存在すると思うか。いないと思うか。自分の意見を述べた上で、その理由を説明せよ。


問2 この会社の“若手管理職”に“女性”がいた場合、その女性もこの研修に参加するべき(させるべき)だと考えるか。自分の意見を述べた上で、その理由を説明せよ。

なお、あなた(この問の回答者)が男性の場合は「男性はあなた一人、女性管理職16名+女性社長1名と共に2泊3日の無人島研修に参加せよと命じられた場合」を想定した上で回答してください。


問3 この会社は、新卒採用の活動の中で「我が社は女性にとって働きやすい職場です!」とは言っていないはずだ、と思うか。それとも“言っている可能性がある”“言っていても何の問題もないでしょ”と思うか。あなたの意見を述べよ。

なお、この問に答える際には「女性にとって働きやすい職場」とはどんな職場か、という点をよく考慮した上で回答すること。


問4 この会社は、「女性活用グループ」を社内に作ったり、「女性役員を増やしたい」などと言ったことは決してない、と思うか。それとも“いや、案外そういうことをやっている、言っている可能性があるかも”と思うか。あなたの意見を述べよ。


問5 この研修と、日本経済新聞に掲載されている小説の共通点を述べよ。


問6 下記の文章について、あなたの考えを自由に述べよ。

「画一的な構成員だけで成り立つ組織の問題は、自分達が画一的であることに気がつかないことである。」


問7 このエントリ→日清食品の若手管理職にサバイバル法を教えるよと、ちきりんのエントリの視点の持ち方の違いは、何からきていると考えるか。この違いから言えることを考察せよ。




そんじゃーね