少子化対策 貧乏になればいいのでは?

「経済的な問題で子供がもてない」という話をよく聞く。若者の貧困が少子化の原因というような理屈もあるみたい。でも、これってほんとなの?

世界全体でみれば、「貧しい国ほど、たくさん子供を産んでいる」んじゃないだろうか。細かくみれば一部逆転してるケースもあるだろうけど、大きなトレンドとしては一人当たりGDPが高い先進国で出生率が低く、一人当たりGDPが低い貧困国ほど子供は多いでしょ。

日本の昔と今を比べても、貧しかった時の方が子供は多かったわけで。もしかして、少子化の原因は豊かになったことなんじゃないの?もう一回、国全体で貧しくなれば、子供は増えるんじゃないの?


日本全体の分布を見た場合、違う世代を比べればたしかに裕福な方が子供が多い。つまり、将来の経済的な見通しが明るかった団塊世代の方が、経済的に厳しい展望しかもてない今の30代より多くの子供を産んでいた。でも同じ世代で比べても本当にそうなの?

年収が低い男性の婚姻率が低いというデータはあるんだけど、じゃあ、結婚している男女において、年収が高い方が(年収が低いより)子供が多いのかしら?

世帯年収がかなり高いのに、子供ゼロや子供ひとりという夫婦は実はたくさんいる。でも年収が高くて子供が5人以上という家庭って、なかなか出会えない。ちきりんが知ってるケースでは「金持ちの子だくさん」は橋下大阪府知事だけだよ。子供が5人以上いる家の世帯収入って、本当に一人っ子家庭の世帯年収より高いんだろうか?昔だって、地主や金持ちの家には3人しか子供がいないのに、貧農に子供が8人とかいて、「貧乏ほど子だくさん」というイメージがあるんだけどな。

つまり、日本は裕福になったから出生率が下がっているんだよ。だから子供が増やしたいなら、これからどんどん貧乏な国になればいい。そして、実際そうなりそう(貧乏な国になりそう)だから、放っておいてもそのうち子供は増えると思う。このまま政治が混乱しつづけ、経済が停滞し続けていれば、きっとそのうち日本は貧しい国に戻って、出生率も上昇し始めるに違いない。子供の数だけが未来だというなら、日本の未来は明るいーー!ってことじゃん。


★★★

だいたい、貧しくて子供が多い国って、子供の教育にお金がかかったりしない。それどころか子供もみんな働いてる。農村なら農業の手伝い、都市ならゴミ拾いから靴磨き、客引きや餅菓子の売り子まで、なんでもやってるよ。自分の食い扶持を稼ぐどころか、家族を養っている子供も多い。

日本は子供に働かせないから、子供を産むインセンティブが働かないのでは?なので、少子化を食い止めたいなら、義務教育も義務じゃなくして、児童労働を禁止する法律とかも廃止しちゃって、子供も働いていいよ、ってことにすれば子供を産む親も増えるんじゃないの?


それに、貧しい国(や時代)にはコンビニもないしファストフードもないから、一人暮らしなんてめんどくさすぎて(非効率すぎて)できない。そうなれば大家族で住むしかないし、子供も親から離れたければ結婚するしかない。国全体が貧乏になって娯楽の種類自体が少なくなれば、お一人様だのディンクスだのが生活を楽しむことも無理になる。

ほらやっぱり、少子化問題をなんとかしたいなら、国全体でもっと貧乏になればいーんじゃないかしら!?

それに、一人暮らしで学生なんてやってたら楽しくて婚期が遅れるから、昔みたいにごくごく限られた人以外は大学生になれないようにしてしまったらいいと思うよ。楽しい学生生活と違って、働き始めるとそれなりにつらいことも多いから、きっとみんな結婚が早くなる。国全体が貧しくなれば大学進学率だって2割くらいの世の中に戻るだろうから、この点でも貧しくなった方がいいよね。


というわけで、出生率を上げたいなら日本は貧乏な国になろう!というのが今日の結論です。なお、そのためには特になにもする必要はありません。ほうっておけば、この国はどんどん貧しくなりそうだから。


そんじゃーねー