ちきりんの少女時代

ASCII.JPサイトの「顔の見えるインターネット」というコラムの取材を受けました。(タイトルに反して顔は見えませんが・・)

 → 「新聞は1日3時間」社会派ブロガー・ちきりん氏の少女時代

Twitter などではまたしても「少女? ちきりんて女だったの?」とコメントがあり、ソレいつまで言われるの?って感じです。


ところで、上記のインタビュー記事のタイトルはなかなかに甘美で、「ああそうそう、あたしにも少女の時代があったんよ」と思い出せてくれます。

インタビューをしてくださった古田さんは、「今のちきりんの文章力とか分析力とかはどこから来ているのか」を聞きだそうとされてます。


それに絡み、「すごい読書量ですよね」とも言われるけど、ここ 10年くらいは本とか全然読まないです。

たしかに小学校の頃は“本好き”でしたが、当時でさえ私よりもっと本を読んでいる子はいました。必ずしも「クラスで一番本が好きな子」ではなかったです。

それよりはやっぱり「社会」への関心に(他の子供や人との)差はあったと思います。

インタビュー記事のタイトルにもなってますが、本より新聞を一生懸命読んでいたのが(当時のちきりんの)特徴なんじゃないかな。


当時(小学校 5年生くらい)、新聞はものすごくおもしろかったです。「世の中ってこーゆー感じなの〜!!」って感じでした。

なんでそういうものに関心を持ったのかは不明。生まれつきかな。よくわかりません。

おもしろいなと思うのは、その頃に関心のあったことや得意だったことが、最後に戻ってくるんだな、ってことです。


当時の「社会に関心があって、新聞が好きで、文章が上手だった」というのをストレートにとらえれば、「新聞記者になったらどう?」という感じがしますよね。

でも実際には就職活動の時にはそういう職業には全く関心がもてませんでした。


ところが、ずうっと後になって(全然関係ない仕事をいくつも経験した後で)、結局こうやって「社会について文章に書く」というところに戻ってきた。

子供の頃に見えていた適性とか才能みたいなものが、必ずしもその人の職業という形に結実するわけではない。それは誰しも同じ。

ですが、そういうのがずうっと後から別の形で表れたりするのかな、と思いました。


あと・・インタビューの中にもありますが、私はきっとどこかにいる 12歳の時の自分(のような子)に読んで欲しくてこのブログを書いてます。

今、自分が 12歳だったら、この時代ではもう新聞を熟読してはいなくて、おそらくネットを見ているんじゃないかと思うから。


子供の頃って「 12歳くらいの子供が読むべきもの」が決められてるでしょ。

だけど実際にはあの当時のちきりんのように、そういう“ 12歳向けの図書”にはあまり関心がもてなくて、「社会への窓口」になってくれるものを探してる子供はたくさんいると思う。

今は、その子に向けて書いてます。

その子が大きくなって(おばさんかおじさんになった頃)、インタビューを受けて「小さい頃、毎日ちきりんさんのブログを熟読してました」って言ってくれるかも、みたいな妄想も持ってます。


それと、16万人の話も、ほんとはちきりんブログで書こうかなと思ってたことなんだけど、書けてなかったので、今回インタビューでひろえてもらえてよかったです。


まあ、そういうことで、「ちきりんの少女時代」に関心ある方は、インタビュー記事をご覧ください。あと、下記あたりも。



そんじゃーね。


http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+personal/  http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+shop/



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