ホンダの工場見学に行ってきた!

本田技研工業(株)の埼玉製作所に見学に行ってきましたー。
株主様の見学会ですー↓


場所は新狭山駅の近く。下記は西武線の路線図です。新狭山は上の方の水色のラインにあります。我が家からだと片道1時間半はかかるのですが、それだけの価値はありました。


流れとしては、
1.直近の企業業績や埼玉製作所の説明
2.工場見学
3.ASIMOくんや昔の車などのショールーム見学
で、約2時間。


ちきりんが参加した回は全体で250名程度。全体では、1日2回×数日の設定だったと思います。

今日は平日なので参加者はめっちゃ平均年齢が高く、ちきりんの隣のおじさんは「自動車工場を見るのは、50年前の日産座間工場以来だなあ」とおっしゃってました。しかも工場見学の後には「当時とあんまり変わってないなあ」って・・・ほんまかいな!

てか、ちきりんとしては帰りの新狭山駅で、大半の人が券売機に並んで切符を買っているのを見てプチ驚愕しました。スイカ・パスモ比率5%以下。すごいな、にっぽん。


さて、ちきりんは自動車工場の見学は3回目。トヨタの田原工場とカリフォルニアのNUMMI(トヨタとGMの合弁工場・・今はもうないかも)の工場を見たことあるです。トヨタの工場では塗装工程がすばらしく感動したし、NUMMIでは従業員の肥満率が高くて驚いた記憶があります。

今回のホンダの埼玉製作所は1964年設立だから結構古いんですけど、日本のメーカーの工場共通で、どこも本当に綺麗に整理整頓、清掃されています。

見学したのは、エンジンやドア、ウインドウ、シートなどの取り付けラインと検査工程の一部、あと、ボディの溶接部分。一番「素敵!!!!!」だったのは溶接工程。60機のロボットアームが複雑に、ぐいーん、ぐわーんと動きながら、床、ルーフ、サイドパネルを“がっちゃーん”と合せて、そこに別のロボットアームが四方から現れて一斉に火花がピピピ!で、ぎゅいーん!!


すんませんね。意味不明で・・・


かっこいいなあ。すごいセクシーな機械達。感動感動。
そういえば、工場好きのちきりん、就活の時は応募する気もないのにあちこちの工場見学に行きました。今までで一番かっこよかったのは新日鐵ですね。あれはすごいっすよ。「鉄は国家なりーーーーー」と叫びそうになりました。男だったら(間違って)新日鐵に入社していたかもしれない。女に生まれて本当によかった。


ホンダの工場の話に戻ります。
ここでは今は1日2交代×2ラインで900台生産しているとか。ということは、一ライン一工程で225台。ラインで働く人は、1日8時間だとすると大体1時間に30台弱を処理してるってことでしょうか。ふむー。

検査ラインの人なんて人間まで機械かな?って感じに見えましたからね。ロボットの導入で力仕事は少なくなっているのでしょうが、それでも大変な仕事だなあと思います。


ここで働く人は正社員5500人、期間工600人とのこと。期間工の採用は今年の6月に再開したとのことでした。が、エコカー補助金が終わって、10月は9月の4割減の受注らしいから、これからまた年末に向けて職を失う人も増えるのかもしれません。

リーマンショック前だと「自動車工場のラインの大半は非正規社員」というイメージがあったから、こんなに正社員が多いんだ、というのは意外でした。

この工場は、世界で工場を立ち上げる時の「実験&お手本工場」で、まずはここで新しい生産技術を確立し、それを世界に水平展開するとのこと。つまり、世界の工場の立ち上げや新車種製造時の支援をする拠点工場になるってことですね。きっとこの工場で働いている人も多くが、新たに工場を立ち上げる国に数ヶ月とか1年とかの単位で派遣されたりするんだろーなーと思いました。関連エントリ→「あなたの孫はインドか中国で・・・

それにしてもホント整然としてるし、みんな挨拶するし、てきぱきしてるし、質素だし。日本は“生産”という分野では“ある種の高み”を達成しつつあるよねえ、と感動しました。


最後にご愛敬でおまけの見学。ASIMOくん↓


こちらはその昔、めっちゃかっこいい車だったプレリュード。


でも今みると、それより10年古いこっちの方がかっこよかったりもする。



もらったおみやげなど。至れり尽くせり。どうもありがとうございましたーーー!!


会社を辞めてやりたかったことのひとつが、「あっちこっちの工場見学!」だったので、来年からは最低でも一年に3つくらい工場を見にいきたいと思っています。個人でいけるところでお勧めの工場などありましたら(Twitter, ブクマなどで)教えて頂けるとありがたいです。それに、そのうちぜひ新興国の工場も見てみたいです!


そんじゃーねー