人生の長さ

ちきりんは“政局”が好きなんだなあと再認識するここ数日です。

“小泉元首相は福田さんを支持していると伝えられています。”と報道されると全派閥が福田支持に流れるという構図。中曽根さんもそーだが5年も総理を続けるとやっぱ“絶対権力”になるわけね。


前回、「安倍さんか福田さんか」という構図があった時、二人の父親との関係を表して言われた言葉。「安倍さんは、首相になれなかった父親の無念を背負っている。福田さんは、首相になって苦難した父親のつらさを知っている。」と。

安倍さんは“だから急いだ“のだ。待っていたら父親のように不治の病が見つかって、成れたはずの首相になれないかもしれない。

福田さんは、“だから”急がなかった。急いでなると成せないことがある、と学んでいたからだ。


安倍さんは3年しか働かずに政界に入った。福田さんは政界へ転じたの自体が50才の時だ。この差も二人の“時間感覚”を表しているように思える。

安倍さんの父は67才で死去している。息子は52才で“健康上の理由“で首相の座を降りた。「人生は短いのだ」と思った、ということだ。

一方で今から首相になろうという福田氏は既に71才。実は彼の父も首相になったのは71才だ。父親は90才まで長生きし、老衰で人生をとじるという大往生だ。息子は「人生は長い」と思っただろう。


父親同士で較べると、人生の長さはは23年間違う。割り算すると、「福田赳夫氏の人生は、安倍晋太郎の人生より34%も長い。」


勝てません。人生の長い人には・・

という単純な話なんじゃあなかろうか。



だから安倍さんは急いだんじゃああるまいか。


あと、平沼さんとか、プリンスと言われたのに首相になれないよね。教訓は「欲しいモノは、手に入るとわかった瞬間にきっちり握るべきである!」ってことですかね。

★★★

あと話は変わるけど、この前の選挙は参議院選挙だったんだよね。

彼らは6年も選挙がない。半分ずつ3年で改選されるとはいえ、半分についてはむこう6年間民主党がかなりの議席を確保したままだ。これは・・・むこう6年間、誰が首相になっても自民党は安定した政治ができないってことだ。何もかもが、妥協の産物、政局的判断でしか決まらないということだ。

自民党を懲らしめるとかいう理由で、前回あんな議席を“参議院で”民主党に与えた有権者の皆さんは、いったいそのへんどー考えるんよ?って聞きたいところだ。

衆議院はいいと思うわけ。任期も短いし解散もあるし。小泉チルドレンもすぐに選挙の淘汰を受ける。だけど、参議院でああいう民意を示してほんとにいいんか?って思います。知らないよ、も〜。


というわけで、なかなかおもしろくなってきた。


んじゃね!