2012-01-01から1年間の記事一覧

10代半ばから、勝負の世界で生きる人

第70期将棋名人戦で羽生善治二冠との防衛戦に勝利された、森内俊之名人の就位式&祝賀会に(こっそり)行ってきました。 といっても、ちきりんは将棋に詳しいわけではありません。どれくらいわかってないかというと、同行者に「なんで“名人400年”なのに、“第…

学内の問題解決は京大方式で

先日、大津市の中学校における「いじめ自殺事件」について、問題整理のエントリを書きましたが、もうひとつ重要な論点を追加しておきます。それは、「学校内の問題解決は誰が担当するべきか」という問題です。 一般的には、「学校内の問題を解決するのは校長…

「ちょこっと稼ぐ」の復活

就職できないで自殺する人までいるらしいけど、そこまでいかなくても就職できるかどうかが大きなストレスになっている大学生はたくさんいるでしょう。そもそも「雇ってもらえなければ、人生終わり」みたいなコンセプトはおかしいとは思うけど、そうなってき…

収穫を始めるタイミング

事業戦略のひとつに「いつ、収穫を始めるか」というコンセプトがあります。ありていに言えば、「いつマネタイズを始めるか」ということで、「いつ、投資を回収し始めるか」、「いつ、仕込から販売に転じるか」などと言ってもいいでしょう。 たとえばグーグル…

原発廃止の前に公聴会廃止

将来の原発依存度について検討するための意見公聴会が開催され、いろいろ話題になっています。報道されているところでは、 ・2030年に原発ゼロ、15%、20-25%という3択がそもそも誘導的 ・原発ゼロ派の申し込みが圧倒的に多かったのに、各意見の人が3人ず…

大津市の中学校 イジメそして自殺事件

大津市の中学校で、相当ひどいレベルの“いじめ”に遭っていたと思われる男子生徒が自殺した事件。自殺は昨年の10月なんだけど、警察が被害届を受け付けてこなかったり、学校や教育委員会がいじめの実態や、それを知っていたことを隠そうとしてる疑いが濃厚で…

「赤ちゃんが欲しい人の本」を読んでみた

不妊治療について、なんか一冊読んでみようと思って、これを買ってみました。不妊治療クリニックを経営されている女性医師が書かれた本です。赤ちゃんが欲しい人の本作者: 中村はるね出版社/メーカー: 西東社発売日: 2005/04メディア: 単行本 クリック: 1回…

不妊治療関連問題の整理

先日は不妊治療に関して、思いつくままに課題を列挙しましたが(→「不妊治療に関する課題出しエントリ」)、今日はそれを整理してみましたよん。 まず、不妊治療はとても負担の大きな治療ですが、その負担には 2種類あります。ひとつが、不妊治療そのものの…

あたしは終わってる

前に「死ぬまで働きたい森光子か、さっさと引退してエンジョイライフの大橋巨泉か」っていうエントリを書いたら、ツイッターで、 サッカーで言えば ヒデかカズか 野球で言えば 工藤か新庄かですね、 というお返事を頂き、「ああそうだなあ、どこの世界にも二…

不妊治療に関する課題出しエントリ

先日、NHKの不妊治療に関する番組を見ました。そういえばこの問題についてブログに書いたことがなかったので、ちょっくら書いてみます。ただ、この問題は考えるべきことの領域がとても広いので、今日は「課題出し」のみとし、課題の整理は次回にします。 …

ガイドブック以外の一冊、それが重要

5月中旬に出版した『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!』おかげさまで多くの方に読んで頂き、書評ブログや推薦コピー、感想ツイートもあれこれ頂きました。とても嬉しいです。ありがとうございます。あの本を読んで「観光もグルメもお買い物も楽しい…

武士、軍人、官僚

江戸時代の人に、「明治時代から後の時代、日本には武士がいないんですよ」って教えてあげても、誰も信じないと思う。何百年もの間、武士は日本の支配階級だった。江戸末期にもなれば、経済的には恵まれてないけれど、それでも世の中を動かしているのは武士…

生活保護以外、すべての福祉を廃止したらどう?

人気芸人さんの母親が生活保護を受給していたことが問題視されて以来、生活保護に関するメディアの報道が目立ちます。生活保護は受給人数や支給総額も増える一方で、制度的に“もうモタない感”もあり、様々な人が現行制度の問題を指摘、様々な制度改革案も噴…

書評ブログ コンテスト結果発表!

『世界を歩いて考えよう!』の推薦コピー&書評ブログコンテスト、今日は書評ブログコンテストの結果発表です。(推薦コピーコンテストの結果は、昨日のエントリをご覧ください) こちらは副賞の、ちきりんスペシャル図書カード。これを差し出すと書店さんか…

推薦コピーコンテスト 結果発表です!

1ヶ月半前に発売された拙著『世界を歩いて考えよう!』の推薦コピー&書評ブログコンテスト、いよいよ結果発表です! (書評ブログの当選発表は、明日行います) こちらが副賞の、ちきりんスペシャル図書カードだよーん! (いらねーよ、とか言わないでー!…

人格を創るのは「身体的な体験」

先日、台風5号の影響で、一晩、新幹線&新幹線ホテルに閉じ込められ、新大阪から東京の自宅に戻るまで 16時間くらいかかりました。夜の 8時頃に新大阪を出た新幹線は米原付近で停止し、夜中の 12時まで 4時間以上そこから動かず。その間、お弁当を食べながら…

無罪の人を牢屋に入れることの意味が理解できないらしい怖い人達

1997年の3月に渋谷のラブホテル街、円山町で、当時、東京電力に勤めていた女性社員が殺されました。その事件発生の2か月後に逮捕され、当初より無罪を主張していたネパール人のゴビンダ・プラサド・マイナリさんが、先日、逮捕から15年後、ようやく釈放され…

大橋巨泉か森光子か

以前から言っていることだけど、幸せな人生をおくるために何よりも重要なことは、「自分は何が欲しいのか」を明確に理解することだ。これ、簡単なように思えてけっこう難しい。世の中には「こうあるべき。こういうのが幸せなはず」的な言説が溢れており、た…

“キラ星スター”だけは救い出そうという話

「親が裕福じゃないといい教育が受けられない。そして、そういう子じゃないと社会で成功できない」というのは、日本でもよく言われるし、世界でもありがちな話です。ただ、それら「貧富の差による教育格差」が大きい国には、「非常に貧しい層に生まれてくる…

上の人はもう勝手にやって下さい。

最近は日本のみならず世界中が、高失業率やら経済停滞やら財政破綻やらに苦しんでいて、これって今までみたいな「日本だけが経済停滞」なのと、どっちがいいんだか悪いんだか、微妙なところですね。で、日本に関して言えば“相変わらず停滞&後退”なわけです…

編集後記 「日本の地方と若者の政治参加を考える」

5月後半より全9回に渡ってお送りしてきた、新宮市議 並河哲次氏インタビューはいかがだったでしょうか。いつものエントリとは異なるスタイルでしたが、期間中の合計PV(82万PV←炎上しない分、やや少なめ)やTwitterでの反応を見る限り、おおむね好評だったよ…

最終回) 選挙と議員について

いよいよ、この連載も最終回となりました。今日は、実際に地縁も血縁もない場所で議員になられた並河さんに、選挙制度についてお伺いしていきたいと思います。 写真 取材場所は、新宮市のNPO、共育学舎の教室を使わせていただきました。(廃校後の小学校…

連載08) 教育の多様化で街興し!

<日本の地方と若者の政治参加を考える特別連作エントリ> バックナンバーは下記です。 連載01) 新宮市に行ってきた! 連載02) 並河哲次 新宮市議 26才 連載03) 新人議員、大災害の衝撃! 連載04) 非常時対応とは? 復興とは? 連載05) “ワンパターンの地方…

連載07) 社会を変えたいなら、自分が違う生き方を選ぶこと

<日本の地方と若者の政治参加を考える特別連作エントリ> を再開します。バックナンバーは下記です。 連載01) 新宮市に行ってきた! 連載02) 並河哲次 新宮市議 26才 連載03) 新人議員、大災害の衝撃! 連載04) 非常時対応とは? 復興とは? 連載05) “ワン…

『世界を歩いて考えよう!』 新刊発売キャンペーンのお知らせ!

追記)副賞の図書カードのデザインが決まりました! コレ↓ どしどしご応募をー! (このエントリ下部参照)★★★ 昨日の新宿コクーンタワーでの講演(ブックファースト新宿店主催)に来て下さった皆様、ありがとうございました! たくさん笑っていただけ、私に…

連載06) 新卒就活カードを敢えて捨てた理由

<日本の地方と若者の政治参加を考える特別連作エントリ> バックナンバーは下記です。 連載01) 新宮市に行ってきた! 連載02) 並河哲次 新宮市議 26才 連載03) 新人議員、大災害の衝撃! 連載04) 非常時対応とは? 復興とは? 連載05) “ワンパターンの地方…

連載05) “ワンパターンの地方再生策”を脱するには?

<日本の地方と若者の政治参加を考える特別連作エントリ> をお送りしています。バックナンバーは下記です。 連載01) 新宮市に行ってきた! 連載02) 並河哲次 新宮市議 26才 連載03) 新人議員、大災害の衝撃! 連載04) 非常時対応とは? 復興とは? 今回は…

連載04) 非常時対応とは? 復興とは?

<日本の地方と若者の政治参加を考える特別連作エントリ> 連載01) 新宮市に行ってきた! 連載02) 並河哲次 新宮市議 26才 連載03) 新人議員、大災害の衝撃!引き続き、並河新宮市議に「緊急時の行政対応」について、お話を伺っていきます。 ★★★ちきりん「…

連載03) 新人議員、大災害の衝撃!

<日本の地方と若者の政治参加を考える特別連作エントリ> 連載初回) 新宮市に行ってきた! 連載02) 並河哲次 新宮市議 26才今回より、並河哲次氏とのインタビューをトピック毎に再構成してお送りします。(並河氏の発言についてはご本人のご確認を頂いての…

連載02)並河哲次 新宮市議 26才

先日の、新シリーズ開始!)新宮市に行ってきた! に続き、「日本の地方と若者の政治参加を考える特別連作エントリ」の2回目は、新宮市の市議会議員である並河哲次氏の紹介です。 並河氏は、1985年、大阪箕面市で両親とも公務員という家庭に生まれ、現在26歳…