2014-01-01から1年間の記事一覧

「学校にお金払う=教育投資」とは言えない時代

先日、女性の貧困に関する番組を見ていて感じた違和感のひとつが、みんな「学校にさえ行けばいい仕事が見つかる」とでも考えてるのかなってことでした。大学(か専門学校か忘れたけど)に行くために借りた奨学金が 500万円を超えてるという 20代の女性が紹介…

若い女性の貧困

NHKスペシャルの若い女性達の貧困に関する番組を見ました。前にクローズアップ現代で同じテーマが取り上げられた時も大反響だったらしいし、今回のも話題になるんじゃないでしょうか。見逃された方、4 月 30日の深夜 24時 40分(日付的には 5月 1日)から…

シンギュラリティ ・ 技術的特異点 (まじ?)

A I ( Artificial Intelligence ) =人工知能に関するシリーズエントリも最終回です。 <シリーズエントリ一覧> 第一回 A I (人工知能) <冬の時代を超えて> 第二回 A I 開発 <新しい主役の登場> 第三回 A I のある生活 <イメージ編> 第四回 A I は…

ビッグデータと A I

A I ( Artificial Intelligence ) =人工知能に関するシリーズエントリの 5回目です。 第一回: A I (人工知能) <冬の時代を超えて> 第二回: A I 開発 <新しい主役の登場> 第三回: A I のある生活 <イメージ編> 第四回: A I は怖い? 昨年あたり…

A I は怖い?

前回で終わりにしようかと思ったのですが、本を読みなおしてたら他にもおもしろそうなトピックがあったので、引き続き A I (人工知能)のシリーズエントリです。 第一回: A I (人工知能) <冬の時代を超えて> 第二回: A I 開発 <新しい主役の登場> …

A I のある生活 <イメージ編>

夏に予定している「第三回 Social book reading with CHIKIRIN 」(日程はまだ決めてません)のための、A I シリーズエントリです。 第一回: A I (人工知能) <冬の時代を超えて> 第二回: A I 開発 <新しい主役の登場> 三回目の今日は、具体的な活用…

A I 開発 <新しい主役の登場>

先日の続きです。 第一回: A I (人工知能) <冬の時代を超えて> 1950年代に始まった当初の A I 研究と、現在の研究のもうひとつの違い、それは「研究者とスポンサーの関係」です。1980年代まで研究を牽引していたのは、大学などアカデミックな世界にいる…

A I (人工知能)<冬の時代を超えて>

A I (Artificial Intelligence ) =人工知能についての本を読んだら、いろいろ学ぶことが多かったので何度かに分けて紹介します。まずは「 A I には冬の時代があった」というお話。 クラウドからAIへ アップル、グーグル、フェイスブックの次なる主戦場 (朝…

何が「あなた」を表しますか?

ビッグデータの時代になって、いろんな組織があらゆる機会を利用して、個人データを収集しています。 これに関してよく起こる議論は個人情報の漏洩であったり、プライバシーの侵害や犯罪(ストーカーなど)の懸念であったりするわけですが、今日はちょっと違…

競合という概念の消失(企業も個人も)

その昔、私がビジネスについて初めて学んだ頃、戦略を考えるには、次の3つについて考えるよう教えられました。 1) 顧客 = 市場 2) 競合 3) 自己側の関係者(自社、パートナー企業、チャネルなど) 3をどう分けるかによってバリエーションはあるので…

社会人になって学んだ3つのこと

明日から新社会人という方、今日はあたしが社会人になって学んだ、とっても大事な3つのことについて書いときます。 1)努力が報われると思うな これ、最初に(上司に)言われた時はとても驚いた。 それまで所属していた学校ではまったく正反対のことばかり…

生き方においてクリエイティブであるということ

モロッコを旅行中、何冊か電子書籍を読みました。そのうちの一冊が高城剛さんの本。枠内が下記の本からの引用。枠外は私のコメント。写真は、マラケシュ、そして、フェズの旧市街マーケット(ちきりん撮影) 私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明posted w…

来たよ来たよ来たよ

国際線に乗ると新聞が配られるので、モロッコへ向かう機内で久しぶりに新聞を読んだんですけど・・・ これは朝日新聞かな。 相談者は61歳 読めば、「終の棲家」に移る準備の一環として、多すぎる服を処分しましょうという内容です。「子供が困る親の物の一番…

アラブの春@モロッコ

モロッコに行ってきました。 ↓場所はこちら。北アフリカの一番西側。アラブ・アフリカと言われる国のひとつですね。 東隣のアルジェリアでは、 2013年 1月に天然ガス精製プラントが襲撃され、日本のエンジニアリング会社、日揮の社員が犠牲になりました。ま…

「スグに、早く回答する」より大事なコト

ツイッターやブログでも、そして飲み会でも、私は周りの人にたくさんの「質問」をします。質問のトピックは、社会制度や起こったばかりの事件、もしくは、飲んでいる相手が手掛けているビジネスについてまで様々ですが、私がそれらについて質問をする理由は…

10日間ほどお休み

ちょっくらアフリカに遊びに行ってきます。また何らか刺激を受けて、おもしろいエントリが書けたらいいな。 よろしければその間は、過去エントリをお楽しみくださいませ。 <コンピュータ将棋に関するエントリ> 今週末から将棋の電王戦が始まります。昨年、…

超長時間ひたすら録画するだけの環境映像

昨日、執筆時間のバックグラウンド映像として使えそうな番組をスカパーで探していたら、小さな和室(お茶室?)で、男性 2人が向かい合ってるのが目に入りました。将棋の対局ライブです。昨日はA級リーグの最終対局日(=名人への挑戦者が決まったりする大…

リハーサルのとおりにお願いします!

将棋棋士・森内俊之竜王名人の新著を読みました。 覆す力 (小学館新書)posted with amazlet at 14.03.05森内 俊之 小学館 売り上げランキング: 2,436Amazon.co.jpで詳細を見る 渡辺明(現)二冠を破った昨年の竜王戦のコトはもちろん、将棋を始めた子供の頃…

客がスーパーのレジに求めるもの

先日、何気なく↓のように呟いたところ・・ window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://pla…

チャイナタウンで本物のブランド品を探すなら・・

ちきりんが各国で必ず訪れるのがチャイナタウン (こちらは先日訪れたクアラルンプールの中華街) 目的はご飯を食べるため、でもあり、どんな感じか見てみたくて、でもあります。 それにしても中華街って多くの場合、「知的財産保護の治外法権」みたいな場所…

下から7割の人のための理科&算数教育

今日のトピックは「理数教育」についてです。このテーマも議論紛糾は必至ですが、めげずに極論を展開していきましょう。私は高校生の頃、「あたしなんかに理科とか数学とか教えるのって、ほんとーに時間の無駄よね」って思っていました 義務教育である、小学…

日本という国の新しいイメージ

先週、マレーシアのクアラルンプールに滞在してて、「日本という国はほんとに変わったよね」とあらためて認識しました。 私が海外旅行を始めた1980年代、どこに行っても日本企業の看板を見ましたが、 それらの大半は、自動車、精密機器、家電メーカーのもの…

医療って何なのか、ちょっとは知っておきましょう

ホテルのプールサイド@クアラルンプールで読んだ本がおもしろかったのでご紹介。2011年にでた本で、私が買った昨年の段階で既にベストセラーになっていました。長い間“積ん読く”になってたのですが、今回ようやく読み終えました。 大往生したけりゃ医療とか…

@クアラルンプール

クアラルンプールに来てます。マレーシアの首都ですね。 先月、期限切れが近いマイレージが 4万マイルもあるのに気が付いて、「どっか行こ」って思ったんです。 金券に変えてモノを買う方法もあったのだけど、特に欲しいモンもないし、「どっか行ったほうが…

都知事選 地域別 得票率

下記は、昨日行われた都知事選の“トップ 5名の地域別得票率”です。一番上の赤い数字が東京都全体の得票率で、舛添さんが 43.4%、家入さんが 1.8%という結果でした。下表では、各候補者ごとに、「(自分の)東京都全体の得票率を上回る支持を集めた地域」に色…

多極性 & ローカル性

東京が国際的な都市間競争に勝ち抜いていくためには何が必要か、に関する連載エントリ、五回目です。 <これまでのあらすじ> 第一回 国際都市としての競争力強化という争点 第二回 伝統都市と戦略都市の違い 第三回 輸出黒字ではなく、聖地を目指せ! 第四…

夜へ! そして 空へ!

昨年末、『俺のイタリアン 俺のフレンチ』という 本を紹介しました。 俺のイタリアン、俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方posted with amazlet at 14.02.03坂本 孝 商業界 売り上げランキング: 2,234Amazon.co.jpで詳細を見る このレストラ…

脱“トランジスタ売り”の発想

さて、先日のエントリの続きです。前回は、「東京が目指すべきは、ロンドンやニューヨークのような伝統的な国際都市」であって、「シンガポールやドバイのような、戦略的な国際都市ではない」と書きました。しかし、そのいずれの方向を目指すとしても、国際…

家入一真さん、ありがとう

連載エントリの途中ですが、東京都知事選の候補者が出そろったので、リストにしておきました。都知事選の被選挙権は、下限は 30歳、上限はもちろんありません。調べてみましたが、「男性に限る」という条件も存在しないみたいです(私が見逃してるだけかもし…

東京は何処を目指し、誰と戦うの?

前回、「都知事選の争点となるべき課題は?」 というアンケート をしたところ、突出して高い支持を集めたのが「国際都市としての競争力強化(観光、富裕層政策などを含む)」という回答でした。そこでちきりんブログでは、この点について(都知事選までの間…