2009-01-01から1年間の記事一覧

“仕事より人が多い”ということ

雇用が大変なことになっている。 ざっと数字だけ見てみると、 ・7月の就業者数は6270万人(前年比136万人減少) ・7月の完全失業者数は359万人(前年比103万人増加) ・完全失業率は、5.7%と史上最悪。 ・分けてみると、男性は6.1%(初の6%台)、女性は5.1…

妄想コンテスト 政治編

ちきりん「本日のちきりんブログは“読者参加型”エントリです。お題は“政治に関する妄想”です。今後の日本の政治に関して、皆さんの“妄想”の丈をぶつけてください。といっても“それ、どんな遊び?”って感じかと思いますので、今からちきおに例をあげさせます…

国民審査結果 +α

ここんとこ書いていた選挙関連エントリのフォローアップ、その他について書いておくです。 まずは国民審査(←国民審査について知らない方はこちらをどうぞ)の結果について。今回の結果はどうだったのか。 氏名(元職業) 罷免要求票数 率% 桜井龍子(行政…

小泉 vs.小沢 “女性の選び方”

最近の国政って女性が目立つ。“小沢チルドレン”と言われる人の中にも何人か印象的な女性がいるでしょ。それで思い出すのが小泉チルドレン。今回消えちゃった人も多いけど、やっぱり女性が印象的だった。で、いろんなニュースを見ていて思った。「小沢さんと…

小沢一郎氏の“本当の功績”

国民の多くが自民党に呆れかえっていたし、怒っていた。安倍、福田、麻生と続いた“とんでも3代”に驚愕させられたし、小泉氏まで息子に地盤を継がせると言い出して困惑させられた。自民党は“自爆”した。しかし、大接戦選挙区で大物代議士に競い勝ち、最後の30…

Twitter諷ちきりん

本日は選挙の日なので、Twitter諷エントリでお送りいたします。(やや意味不明)*1 9:25 選挙行った。小雨が降り出した。投票率下がるかな? まあ、めんどくさがり屋には政治力はもてないやね。 9:36 兵庫で不在投票と今日と、二重投票ができたらしい。そん…

国民審査

一昨日のエントリでちきりんは「農政と票」の関係に触れ、下記のような票の試算を記しました。A.「美田を息子に残すために趣味的米作りをやっている自称農家の票」=1300万票 B.「農業で食べている本当の農家の票」= 21万票 C.「東京の有権者のうち投票する…

農政に見る民主主義の罠

選挙前になると政治家って常に「高齢化が進んでる上に経済的にも苦しい、超かわいそうな農家を守り抜く所存でありますっ!」と言い出しますよね。その一方で、マスコミが拾ってくる農家の声の中には、農政への批判も少なくありません。 というわけで、農業経…

人生ゲーム 政権交代編

ちきお「ねえねえ、新しい人生ゲーム買ってきたんだ。一緒にやろうよ!」ちきりん「へ〜、今回のは何バージョン?」ちきお「今回のはちきりん向きだよ。“人生ゲーム政権交代編”だって。」ちきりん「へえ、おもしろそう。」 ちきお「でしょ?じゃあ始めよう。…

追悼 金大中氏

本日は、金大中氏の国葬@韓国です。 追悼の意を込めて、彼の人生を振り返っておきましょう。 1904年 日韓議定書の締結(←植民地化への緒)1906年 初代統監の伊藤博文が率いる韓国統監府が設置1910年 日本が正式に韓国を併合1919年 大規模な対日独立運動であ…

ちきりんも一言:日清食品の研修

日清食品の若手管理職にサバイバル法を教えるよというエントリを読んで、とてもおもしろかったので、元ネタの記事と日清食品のウエブページを見てみた。で、今日のエントリは「大学の入試問題諷」に書いてみる。科目は現代国語と現代社会かな。 設問 下記の…

はてなで書き始めた理由

ブログを書こうと思いたった 4年前、いくつかのブログサービスを比較し、どこで書こうか考えたのですが、その時“はてな”に決めた理由は、「画面デザインのシンプルさ」と「日付」でした。私の文章は長いので、できるだけシンプルな見た目がいいと思いました…

食料自給率100%の世界

<アメリカにて>オバマ氏「ヒラリー、何を読んでるんだい?」 ヒラリー氏「日本のミンシュトウの資料よ。もうすぐ政権をとりそうな党なの」 オ氏「そうか。ヒラリーはいつも勉強熱心だね。で、なにか大事なことが書いてあるかい?」 ヒ氏「それがね、“食料…

「高速道路の無料化」は注目の政策

今回の選挙政策の中で、ちきりんが一番“おもしろいっ!”と思っているのが、民主党の言っている「高速道路の無料化」です。これ、ちきりんは「やればいーじゃん」と思ってる。で、何が起るか試してみればいーじゃないかと。「できない」「ダメだ」「無理だ」…

「朝日新聞の声」の欄

朝日新聞には、読者からの投書を集めたコーナーがあります。“声”欄といいます。 昨日12日の“声”欄には8個の投書が紹介されていました。下記がその8個の投書のタイトルです。タイトルの前に、投書した人の年齢も書いておきました。 (関西で購入した朝日新聞…

コンテンツとパッケージング

今日は、「コンテンツの価値」と「パッケージングの価値」について考えてみます。たとえば個別の漫画は“コンテンツ”です。これに対して、漫画雑誌は様々なコンテンツを集めて組み合わせ、一冊にして提供する“パッケージング商品”です。どういう漫画を組み合…

プレイバック(時代)

このまえネットであちこちのブログを見てる時、テレビから60年代のフォークソングが流れてきた。音楽専門チャンネルをBGMとしてつけっぱなしにしているので、たまたまそういう特集をやってたみたい。 で、どっちもぼんやり見たり聞いたりしていたのだが、…

国民の代表の選び方

今回“政権交代がありそう”ということで選挙への関心も高まっているし、マニュフェストに関する議論や報道も多い。せっかく議論が盛り上がっているので、是非「これも話し合ってほしいな」と思うのが、選挙のあり方。選挙制度全般について、ネット選挙から国…

市場として捨てられた日本(製薬編)

2029年、Z氏は上海行きの飛行機に乗っていた。短いフライトタイムが過ぎ飛行機が下降体勢に入ると、上海の見慣れた景色が目に入ってきた。上海の空は今日も排気ガスで煙っている。機内アナウンスが現地の気温を伝えていた。今日はそんなに暑くないようだ。体…

「性悪説の労務管理」は企業の責務になる?

ちきりんは株式投資をしているので、この季節、何社かから「株主優待品」が送られてくる。伊藤園のお茶飲料セットとか、コーセーの化粧品セットとかはなかなかよい。これらの多くが「ゆうパック」で届くのだけど、ちきりんは大半不在なのでマンションの宅配…

“ヤミ専従”摘発が意味すること

7月以降、“ヤミ専従”摘発のニュースが相次いでいます。 以下ニュースからの抜粋です。(青字とか太字にしたのはちきりんです。) 自民、公明両党は1日、公務員が休職許可を得ずに労働組合活動に従事する「ヤミ専従」の撲滅に向けた国家公務員法改正案を議員…

ありゃりゃ、どんどん貧乏に

国民生活基礎調査*1を見てたら、「日本人がどんどん貧乏になってまっせ」というデータが載ってたのでグラフにしてみました。下記は世帯主年齢別の平均所得です。単位は万円。赤い線は平成6年の所得(7年の調査)で、青い線は平成19年の所得(20年の調査)で…

二大政党はどこに位置すべきか

昨日は政府のあり方について、(1)政府サイズと(2)税金の優先分配先という基準軸があると書きました。この2軸でわけると“政府のあり方”には4パターン存在します。今日はそれを図に表して、実際の例を入れてみました。縦軸が「政府の大きさ」で、上部が大きな…

大きな政府と高福祉社会

昨日「巨大な政府」という話を書いたのをきっかけに思い出したのですが、「大きな政府」「小さな政府」という概念と、「高福祉社会」「低福祉社会」という概念について。この二つの概念は、無関係とはいいませんが、対になっている言葉ではありません。が、…

そして“巨大な政府”へ

民主党は、高校の実質無料化や医学部の大幅定員増など矢継ぎ早に新公約を打ち出している。対抗して自民党もなんやかんやと耳触りのよい政策を搾り出す。第三極とやらもおんなじだ。このままでは8月末までには、教育機関は全部無料、医療も介護も大幅供給増(…

政権交代とかけて引越しと解く

今回の衆議院の解散にあたって引退表明をした議員の方が24名いらっしゃいます。政党の内訳別では下記のとおり。自民党17人、民主党3人、無所属2人、公明党1名、共産党1人 (注:自民党からの引退は18名という報道もあり。また無所属の1名は元自民党。だとす…

民主党:混乱メニュー発表!(開店前)

さて、衆院もようやく解散したわけですが、何度か書いてるようにちきりんは“混乱ラバー”なのです。*1にもかかわらず、先日来起こっていた自民党内のドタバタ的混乱には全く関心がもてずニュースも見る気がしなかった。混乱好きといっても、ちきりんには“好き…

タイミング

世の中はタイミングが大事だと思う。巧くいくことも失敗することも“タイミング”の要素が大きい。時には一回タイミングを逃すと、次のチャンスが巡ってくるまで一世代必要だったりもする。グーグルがYou Tubeを使って、広く政治家(候補者含む)への質問を募…

逡巡

今ちきりんが見ている韓国ドラマのひとつに、すんごいかっこいい人がでてくるんです。脇役なんだけど主役より圧倒的にかっこいいです。プレーボーイというか遊び人キャラなんです。で、ドラマの中で彼は男性の友人とルームシェアをしてるんですが、その友人…

小さな欺瞞・大きな勘違い

テレビのインタビュー番組に、元TBSの企画局長で今は放送評論家という肩書きの田原茂行さんという方がでていらした。田原さんは地上波の番組の質の低下を嘆きながらも、「実はあちこちの地方局が非常に質の高い番組を作っているんですよ」と、ある地方の…