2009-01-01から1年間の記事一覧

あなたの孫はインドか中国で生まれます

最初は10歳以下の子供にむけて「あなた達の将来はね!」という話を書こうかと思ったのだけど、どう考えても「このブログを読んでいる10歳以下の子供」は多くないかも、と思い直しました。寧ろそのくらいの年の子供がいる、という人のほうが多いかも、という…

時を超えて (ウィグル自治区)

今日は新疆ウイグル自治区について。といっても、現在起きている暴動のことでも、独立運動や中国の民族問題の話でもありません。ちきりんはそれらのことについて判断したり書く知識をもっていません。そうではなく、私が2004年にウルムチをはじめ「新疆ウイ…

旅行&権利行使

旅行に行ってた。 ちゃんと選挙に間に合うように帰ってきた。 帰ってきてすぐ、さっき公民館に行ってきた。 権利行使してくるために。 とりあえず自分の年代の投票率をあげとくのは大事だから。 そんじゃーね

「地球の歩き方ブランド」の力

「地球の歩き方」という海外旅行ガイドブック。今は一般旅行者向けにも有用な本ですが、1979年に発行されてから当初の10年程度は“バックパッカーのバイブル”でした。たしか表紙に「一日10ドル以内で旅する人のためのガイドブック」と書いてあったような記憶…

“大機小機”から

ちきりんは日経新聞を平日朝刊だけキオスクで買って読むのですが、この新聞の中で「これは読む価値あるよね!」と思える好きなコラムがいくつかあります。それは、 (1) 「大機小機」・・・マーケット総合面の左上に載っている、業界人の匿名コラムです。持ち…

目標は低くもちましょう!

ちきりんはとても目標が低い人間です。今までの人生において“達成が不可能なこと”を目標に掲げたことはありません。“達成が困難なこと”や“多大な努力が必要なこと”を目標にしたこともほとんどありません。それは“多くをあきらめてきた”ということではなく、…

初の被爆国からの事務局長 おいくら?

国際原子力機関(IAEA)の次期事務局長に日本人の天野之弥さんが選ばれた件です。62歳だって。すごいねえ。その年齢よりずっと早く働くことから引退しようと考えているちきりんとしては、そんな年齢からこんな大変そうな仕事をやろうと思うこと自体に感…

画一性の呪縛

NHKに「みんなの体操」という5分くらいの番組があるのですが、この番組を見るたび「日本はホントに見かけが揃っていることが好きな国だなー」と思います。出てくるインストラクターの女性が、ウエアはもちろん、背格好から髪型、化粧法まで酷似していて、誰…

新聞社の維持費を払うのは誰?

今までにも書いてきてるけど、新聞ってほんとにやばくなってきたよね。おそらく昨年までは、それでも人気就職先だったのだと思うけど、今年秋から始まる就職活動ではどうだろう? それこそ“ほとんど社会のことを知らない、先見性がゼロ”という学生以外で新聞…

カオマンガイ的なるもの

突然カオマンガイっぽいものが食べたくなって作ってみた。ただし、家にあったものだけでつくったので、できあがったのは決してカオマンガイなどではなく、単なる“茹で鶏ランチ”ではありますが、なかなかおいしかった。 カオマンガイはタイの屋台や定食屋など…

世界のテレビが見たいです

昨日の朝テレビをつけたらマイケル・ジャクソン氏が急死したと報じられていたので、すぐにCNNにチャンネルを切り替えた。CNNは経済系のニュースの時間だったが、事実上マイケルのニュースばっかりを報じていた。ちきりんは世界で何か大事件があると、できる…

組閣してみた!

政治の季節が近づいて関係各所が慌ただしくなっているので、ちきりんも組閣してみた。これぞ“ドリームチーム!”っていうメンバーを集めてみましたよ。(以下“おひとかた”を除き敬称略) 総理大臣 堀江貴文 総務大臣 孫正義 法務大臣 本村洋 (光市母子殺害事…

日本大好きなんで。

このブログでは、日本の政治や社会に(おちゃらけつつも)文句をつけていることが多く、これじゃあ「ちきりんは日本が嫌いなの?」と思われると困るので、今日は「あたしは日本すごい好きなんですけど」ってことを書いておくです。 ちきりんは数年アメリカに…

次世代のリーダーを育む仕組み

日本は急激な変化を嫌う国と言われます。確実に変わりつつあるとは思いますが、そのスピードは驚くほど遅いです。一方、変化スピードが速いと言われるアメリカでも、リンカーンの奴隷解放宣言が1862年、初の黒人大統領実現が2009年ですから、その間は147年か…

今回の経済対策についてのまとめ

昨日エコポイントの使い道が発表されたとかで、そのリストを見ていて、まあほんとわかっていたとはいえ嘆息モノなわけですが、とりあえず記録として、今回行われたふたつの経済対策(定額給付金&15兆円の緊急予算)について、ちきりんの考えをまとめておく…

素朴な疑問

よく聞く話 「日本の教育にかける公的予算はOECD諸国の中で最低水準である。」 「日本の先端科学の研究予算は、アメリカに比べて何十分の1に過ぎない。」 「日本ではセーフティネットが全く機能していない」 「日本の育児補助は、フランスや北欧に比べ…

働き方選択の将来的意味について

どこかの大学の就職課が、おもちゃの札束を積んで学生に注意を促しているというニュースを見ました。「フリーター、派遣社員の生涯賃金」である約8000万円の札束と、「正社員の生涯賃金」である3〜4億円の札束を並べて展示したとのこと。「就職活動が大変だ…

もう一回、郵政選挙じゃない?

鳩山大臣が辞任だって。てっきり“腹切り”でもするのかと思ってたよ。谷中のおじいさまのお墓の前とかで。 まあそんなことはどうでもいいのだが、それよりこれってもしかして、またもや“郵政選挙”になるのかも? 麻生自民党が「しぶしぶ郵政改革を進める!」…

謝らない権力・謝るべき個人

権力というのは「簡単に謝罪などするものではない」というのはよくわかる。これは特に、その発言が国内だけではなく世界に向けて意味を持つ国家元首などの場合に明らかだ。オバマ大統領が「米国が“核兵器を使用した唯一の核保有国”として、廃絶に向けて行動…

「君の名は?」「ちきりん!」

「君の名は」を観ました。1952年にラジオドラマとして大ブレークしたものですが、今回ちきりんが観たのは1954年頃に作られた映画です。なおその後も何回もドラマ化されたみたいです。 映画版では、佐田啓二さん(中井貴一さんのお父さんね)が男性側の主役“…

相対比較の不毛

下記の読売オンラインの記事 厚生労働省は23日開かれた社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の年金部会で、5年に1度実施する公的年金の財政検証の結果を提示した。 現役世代の手取り収入に対する厚生年金の給付水準(所得代替率)は2038年度に50・…

火を噴くJALの台湾便

JALの事故のニュース読まれました?ご存じない方は下記を。読売オンラインのニュースからの抜粋です。 台湾・台北空港に向かっていた、関西空港発の日本航空653便(ボーイング767―300型機、乗員乗客43人)で6日夜、座席から出火する騒ぎがあり、緊急着陸…

アメリカの3つの業界のこれから

今回の経済危機で、アメリカでは3つの象徴的な産業がハジけちゃいました。なんだけど、それら3つの産業の“はじけ方”がそれぞれ違っていて、特徴的でおもしろいので、今日はそれをまとめておくです。 まず3つの産業とは、以下の通り。 (1)ウォールストリー…

組織で働く人は謙虚でありたい

いくつか同じような事例を目にしたのでそれについて。いずれも最近話題になった記事なのです(=ちきりんが下記で取り上げる視点とは全く異なり、その本筋の話で話題になった記事、という意味です)が、 ひとつは元毎日新聞の記者で今はフリージャーナリスト…

“メディア対権力”というおかしな虚構

天安門事件から 20年。事件勃発は 1989年の 6月 4日。その日に生まれた人は昨日 20歳になりました。一日遅れのエントリを書いておきます。 中国政府は、20年目の昨日、BBCやCNNが中国で放映する事件関係のニュースを、画面を黒塗りする(真っ黒の何も映…

すれ違う前提 (医療編)

ずっと前に、ある高名な医師の方が退任記念講義をされた時の話を雑誌で読みました。その方は集まった教え子達(大半はベテランの医師、研究者)に向かって、「これまでの自分の誤診率は約14%だった」と話されたのです。*1会場からはどよめきが起こりました…

無理だと思う

アメリカ人って「省エネ」とか「エコ」とかが根源的に推進できない(理解できない?)国民だよね。なんでもかんでもとにかく「大きいことはいいことだ」と信じてる。とりあえずレストランとかで、量の少ない店がアメリカで成功するのは無理でしょ。いくら食…

“あるべき論”が生み出す不幸

社会というのは長く続く中でそれぞれ固有の“前提”を作り上げる。“規範”と呼んでもいい。「こうあるべきだ」「こうなのだ」という社会共通のルール、思想、考え方、みたいなものをどの国も有している。そしてそれらの規範を前提にして、社会の諸制度は設計さ…

違和感のあった広告記事ふたつ

5月29日の日本経済新聞に一面&見開き2面をつかった広告記事がふたつあった。広告不況、特に新聞はひどいので、広告掲載料はかなり下がっているとは思いますが、それにしても今時、そんな予算使うのって誰?というと、消費者金融業界と森ビルさんでした。ど…

“下取りセール” そして10年

2019年の春。とある朝。学校に行こうと玄関で靴を履きながら、ちき子は深くため息をついた。靴箱からあふれ出したものすごい数の靴をかき分けながら自分のスニーカーを見つけるのに今朝も一苦労したからだ。「また増えたかも」とちき子は思った。昨日また父…