2007-01-01から1年間の記事一覧

朝青龍問題の本質

どっかの市職員で、市長が音頭をとった「メタボ対策チーム」に入り、太った体で真夏の朝からジョギングしてて突然死された方がありました。かたや、高齢でヘビースモーカーのタレントが24時間走るという無謀なイベントに視聴者の半数がチャンネルを合わせ…

人件費が安いという意味

最近、あちこちの食品会社のでたらめさが報道されますが、これって「内部告発」ですよね。昔はほとんどなかった内部告発が、最近はすごく増えているんだと思います。いったい誰が告発するのか?正社員で、告発の時点でまだ働いている人、これからも定年まで…

怒り+感謝=一定

この前、尾崎豊のステージの様子を特集番組で見てたんだけどね。ビンビンと“怒り”が伝わってきたんだよね。ほとんど“怒り”が服着て唄ってます、みたいだった。で、ああ、これって若いことの特権だよね、と思った。特権というか特徴というか。どの時代でも、…

インプットの最小化が、その答え

ブラジル旅行記のところで書いたけど、日本人が移民するまでブラジルでは、“収穫を増やす=作付け面積を増やす”でした。そこへ移住してきた日本人が、“同じ作付け面積で収穫を増やす方法” を持ち込んだのです。これは非常におもしろい話です。というのもコレ…

いいじゃん 食料自給率40%で

ニュースで「食糧自給率が13年ぶりに40%を割り込んだ」と言っていた。ふううん、と思ったのだが、まずはこの40%ってのが何だか知らないことに気がついた。これは、「総消費カロリーの40%なのか?」 「総消費グラム数の40%なのか」 「総消費額(円)の40…

条件が揃いすぎ

欧米はもちろん、中国や韓国でも、40代で大企業、一流企業の社長や政治リーダーになる人は珍しくありません。そういう世界の潮流に逆らって、日本ではそのひとつ上の世代がリーダー層として実権を握り続けています。これはなぜなのでしょう? 思いつくままに…

引退とは

二十数年前に欧米を旅行した時、日本と大きく違うと思ったのが、シニア層の姿でした。当時の日本では“年をとる”ことは、間違いなく“ネガティブなこと”でした。みすぼらしくなっていくこと。元気がなくなっていくこと。楽しくない人生になっていくこと。でも…

明日のニッポン!

ちきりんが初めて海外旅行に行ったのは既に四半世紀前にもなります。その頃、つまり欧米先進国で20年以上前に見たことの多くが、最近は日本でも見られるようになってきました。たとえば今は日本のコンビニやファミレスで中国人アルバイトを見るのは今は珍し…

わかりにくい

“帰納と演繹”というのがありますよね。「いくつかの個別の事例から一般的な原則を導く」のが帰納で、「一般原則を適用して、論理的推論により結論としての個別例に行き着く」のが演繹、だと思います。ちきりんはモノを考える時、圧倒的に帰納的に考えること…

人生を半分降りる

大学生の頃、同級生に「ちきりんに一番似合わない言葉は“努力”だ。」と言われました。 自他共に認める“努力できない女”ちきりんです。最近はどっちかいうと“やる気のない女”って感じか。いや“女”とかいう必要はなく、“やる気のない奴”って感じですね。昔はま…

病気の人向けの保険

海外旅行保険って、ご存じですよね。最近はカード付帯保険があるからかけない人も多いかも。ネットでも申し込めるし、空港でその場でも加入できる。いままで病気になったことのない人なら。 というのは、こういう保険を申し込もうと思うと一番最初に自己申告…

危機管理

物騒なことが多い昨今、しばしば危機管理の必要性が叫ばれます。危機管理の方法は大きく分けて3つあります。(1)対応動作を決めておく。 (2)予行演習をしておく。 (3)保険をかけておく。 (1)は「危機管理マニュアル」を作り、組織内で共有することです。自治…

“当然に与えられているもの”の価値

相変わらず選挙における若い人の投票率は非常に低いのですが、これは、選挙を権利とみるか義務とみるかの違いでしょう。「勝ち取ったもの」は権利だけど、「もともと持っているもの」は義務的に見える。シニア層の投票率が高いのは、年をとると政治に期待す…

アジアの結束、そろそろ。

“光化学スモッグ”という言葉、一定以上の年齢の人には懐かしいのではないでしょうか。昔はよく注意報がでていました。なんと年に300日、注意報が出た年もあるらしいです。長らく全然聞かなくなっていた光化学スモッグ注意報ですが、最近また増えています。な…

大学の目的

テレビで“社長学科”という、同族会社の創業者の二世三世のための学部が紹介されてました。科目の中にはゴルフやヨットもあるんだとか。なんか“イカれた二世社長”が育ちそうでもあるけど、大学自体が二世社長同士のネットワーク形成にも役立ちそうだし、それ…

間一髪

南の島で存分に海を楽しみ、帰ってきたです。滞在中はお天気もよく、ホテルも最高だし、食事も超美味しかった。シュノーケルも快調。 しかし、帰りは間一髪。 ちきりんが戻ってくる便の30分後からは、すべてのフライトがキャンセル。台風4号の影響で。 ひ…

縮小市場への二つの解決方向

日本は少子化がすごい勢いで進んでいます。今 35才くらいの人が団塊ジュニアのピーク一で、一学年の数が200万人を超えています。 人数が多い上に、就職時に不況に見舞われた「不幸の世代」です。今の 18才人口はすでに 130万人程度。200万人から 130万人に減…

ロシア再び

冬のオリンピックの開催地にロシアの都市が選ばれたらしい。これ、すごい象徴的なニュースでした。まず驚いたのは「冬のオリンピックがロシアで開催されるのは初めて」だとニュースが伝えていたこと。これはたまげた。あんな「国土のほとんど冬」みたいな国…

まだまだ少数派

街ではたくさんの洋服が売られていますが、フォーマル、ビジネス、カジュアルなどの用途別にみるとどんな内訳になっているのでしょう。紳士服の場合、若い世代向けではカジュアル比率がかなり高いし、年配向けではビジネス服の比率が高そうです。売上高、販…

労組って必要なんだけどね。

時代が変わることで不要になるものがあります。反対に、時代の変化に伴い新たに必要になるものもあります。組織や団体や企業が、時代の変化にあわせてきちんとその役割を変化させていれば、時代が変わっても組織の価値は失せません。けれど「今までやってき…

自分基準

何かの行為や人を責める時、あなたは「なにを基準にして」責めていますか?実は人が何かを批判する時には、ふたつの異なる起点がありえます。 起点となりうるのは、(1)あるべき姿 (2)自分 のふたつ。私たちは何かを責めるとき、無意識にどちらかを“起点”に選…

誰が言ったか、何を言ったか

世の中は、「誰が言ったか」って方が「何を言ったか」より、だいたいにおいて重要だね。唐突になんだって?たとえば、「増税か」「減税か」という中身が大事な気がするでしょう?議論においては。一瞬ね。「増か減かどっちなのか、ってのが問題なのだ!」と…

友達いないんで・・

ネットで外部の人となんらかつながっています、という人は多いと思うのですが、つながり方のタイプを分けるとこんな感じだろうか。 (1)メール・オンリーさん(他者とのつながりはPCのメールのみ。ウエブは情報収集のみに使い、他者とはつながってない。)(2)…

SPA! おもしろすぎ

この前書いた SPA! なんですけど。あの記事以外もかなり秀逸だったのでいくつか紹介します。ちなみにこの雑誌、結構長寿ですよね。ってことは、そこそこ売れてるってことで、ちきりんと同じセンスの人が多いってことか。ただ、昔誰かが「ヤな女」というくく…

それがホントにメディアの役目なのか?

ニュースが・・デジャブ感にあふれているというか。見ていてとてもあほらしい感じがする。 たとえば渋谷のスパの爆発事故。オープン以来一度も天然ガスの濃度を測ってなかったとか、検査会社もそんな指示は受けてないとか。これ、どっかで見たニュースでしょ…

たまにはスパ!読もう。

“言葉のセンス”のある人がうらやましい。“ハンカチ王子”と名付けるだけでもすごいのに、次に見つけてきた若いゴルファーを“はにかみ王子”と呼ぶセンス。誰だか知らんけど(ふたつのネーミングをした人は異なる人だと思いますが)いずれもすごい。あれ以来ち…

明日いきなり

生きる姿勢について、昔の作家や哲学家などが残している名言の中で、あたしが強く共感した言葉をいくつかご紹介。 最も衝撃を受けたのは、フランスの女性小説家、フランソワーズ・サガンの「たとえ悲しくて悔しくて眠れない夜があったとしても、一方で嬉しく…

適当(な文章、という意味)

マスコミの年金問題報道はすごいね。我が国は本当に平和だ。今日コメンテーターがテレビで「だいたい年金制度がおろそかになった国は、滅びる傾向にあるんですよ」って言ってて絶句した。こんな、“聞いた瞬間に誰もが嘘だとわかること”をテレビで言えるって…

だれが勝ち組だって?

コムスンの折口会長なんですけどね。よく知られているように、父親の事業失敗で、小さな頃、豊かな家から急に貧乏になってるんだよね。私立大学を卒業しながら「小さい頃、うちの実家は貧しくて・・」とか言ってる人も世の中にたくさんいますけど、この折口…

「消えた年金」問題は騒ぎ過ぎ

年金(の記録不備)問題=「消えた年金問題」が社会問題となり、社会保険庁は夜中から休日まで問い合わせに応じているらしいけど、過労で心や体をこわす人が多くならないことを祈ります。それにしてもこんな混んでる時にわざわざ問い合わせに行こうってのは…